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魔法と電脳の二重奏  作者: キューリ
ファイル「1」
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「31」参上、魔法少女!










代わって日野森5番街では先に向かい、同じく屋根裏部屋を飛び移りしていたリオとアンドレアは、現場である日野森商店街にたどり着いた。



しかし、何やら様子がおかしい。


商店街内から悲鳴の声が聞こえるが、武器を使った音が聞こえないのだ。


2人は商店街内へ入っていったが、周りの建物に壊された形跡がなかった。






「…何も壊されていない?」

「住民達は逃げてるのに建物が壊れてないままだな。これは本当にデバッグの仕業なのか?」






少々不気味さを感じた2人……







「出てこい!魔法少女!来ないとこの商店街を滅茶苦茶にするぞ!」








突然男性の声が聞こえ、遠くの路地裏から赤く大きなトカゲを連れて2人のデバッグ隊員が現れた。


服装の色だけは赤、青のカラーリングが施されていた。


2人とも黒のサングラスを付けているが、体格からして20代前半の若い男性だろう。


更にその姿はまるで下っ端感を感じさせる。






「まずは破壊はせずにおびき出せと言われたけど、まだ来ないなぁ」

「ぐだぐだ言わないでくださいよ。我々の目的は隊長から渡されたこの兵器の…」

「デバッグ…!」





リオの呼びかけに2人の隊員が気付き、こちらに向いた。






「セキュリティア…ではない?」

「元セキュリティアだけどな」







赤服の隊員がセキュリティアが来たのかと気付くが、アンドレアは元セキュリティアの隊員だと相手に言う。







「赤城先輩、あの少年、フォトニウムの原石を持っていますよ」





赤い隊員服を着た男性を赤城と呼ぶ青い隊員服を着た男性がリオの首にぶら下げてるフォトニウムの原石に気付き、赤城に伝えている。






「ではあの少年が魔法少女と一緒にいた…」

「どうしますか?例の物使いますか?」

「まだ控えよう加賀。肝心の魔法少女達は来ていない。まずはカノンリザードとリザードマンであの少年の実力を計るとしよう。もう一人の元セキュリティアの人間も電脳術を使ってくる筈だ」

「了解」





加賀と呼ばれた青い隊員服の男性は赤城の策に同意し、両ポケットから約20個ぐらいの直径2・5㎝ほどのフォトニウムの欠片が入った赤透明の箱を両手から取り出した。






「来い!」






と、加賀は赤透明の箱を前に放り投げた。



すると箱は落ちた衝撃で割れ、中のフォトニウムが爆発した。




煙が立ちこもり、中から曲線状の刃の剣を持った緑色のトカゲが姿を現した。


その大きさはリオとほぼ近いサイズだった。






「クリーチャーが現れた!?」

「リザードマンか…まさか、その場でクリーチャーを作り出すとはな…デバッグの技術も結構進歩してるじゃないか」






本来クリーチャーは専用の機械から発する元のモデルを含む多くのデータをフォトニウムに注ぐことで生まれるが、



今回生み出されたリザードマン達は、フォトニウムの欠片が入った赤透明の箱から現れたのだ。



アンドレアはデバッグの技術が進歩したと思っているが…






「勘違いしてるようだが、これを作ったのはデバッグではなくデバッグの独立組織…我らDUNCANだ!」






と、自分達の所属する組織名を名乗る赤城。






「DUNCAN!?」

「独立組織だと?」






驚くリオとアンドレア。






「先輩、やはりバラすのはマズいんじゃないですか?」

「俺もそう思う。普通はしないのだが、金剛隊長がこちらの力を知らしめる為にバンバン喋れって言ってたしな…」






ヒソヒソ話する赤城と加賀。






「そのDUNCANが日野森商店街で何をするつもりなんだ」






アンドレアが赤城と加賀に目的は何なのか聞く。







「我らの狙いは、魔法少女達に戦いを挑む事だ」

「魔法少女達?」

(クレハ達の事だ…)






今一理解できてないアンドレアに対し、リオは相手の狙いはクレハ達だという事を知る。



キメラを倒せる力を持ってるホムンクルスを相手にするにはクリーチャーでは力不足である。



対抗できるキメラも彼らは連れてきていない。







「しかしお前達がここに来た以上、それ相応のおもてなしをしなければならんな。まずはこのクリーチャー達で遊んでやろう。行け!」







と、赤城の命令でクリーチャー達はリオ達に襲いかかる。


先陣を切るのはリザードマンの3匹。






「来るぞ!」

「はい!」






リオ達は応戦するため電脳術を使おうとする…




















……………………と、その時、


遠くから炎の球がリオ達の頭上を通り、リザードマンの一匹に当たり、火だるまにした。


続けて無数の氷の矢と、雷球が残った2匹のリザードマンに直撃した。


攻撃を受けた3匹のリザードマンは光の粒子となって消えていった。






「炎と氷と雷だと!?」

「これはもしや…」

「くっ、誰だ!出てこい!」





アンドレアは驚き、リオは冷静に今の攻撃が誰のモノなのか分かっていた。


赤城はリザードマンを倒した相手に呼びかける。














「お望み通り、出てきましたわ!」






声のする方…リオ達の後ろ側へ一同は顔を向けると、そこには、魔法少女姿のクレハ、スズナ、ルカの3人がそれぞれ剣、槍、メイスを右手に持ち、身構えていた。







「希望の花…今咲き誇らん!フローリアン!」






と、真剣な表情で右手に持った剣を×の字に振り、振り上げて自分の頭の上の位置で左手で剣の柄の先を添えつつ、剣を横に向けたまま前に出し構え直すフローリアンことクレハ。







「雪吹くとき、月の光指す先に、華が咲く…雪月花、推参!」






普通の表情で身体を1回転した後、槍を右手で回しながらその後横に向ける雪月花ことスズナ。








「脅威はイレイス、悪はデリート、エレクトロ!レッツスタンバイ!」







余裕な表情でメイスを持ち、1回転しながら振り回した後、メイスを立ててポーズをキメるエレクトロことルカ。






「私達がいる限り、これ以上好き勝手にやらせない!」






と、最後にクレハが赤城達にキメ文句を言う。















(や、やっちゃった…!)

(うう、なんかスベった感じだわ…)

(ワタクシは今、最高の瞬間ですわ…!!)







心の中でクレハとスズナは昨日考えた名乗りをリオ達、赤城達の前で言ったことで恥ずかしがっていたが、ルカだけは感動に溢れてるのか、満面の笑みを浮かべていた。


一方この光景にリオ、アンドレア、赤城、加賀はポカーンとした表情で言葉を失うほど思考が止まっていた。





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