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魔法と電脳の二重奏  作者: キューリ
ファイル「1」
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「30」一方のカク達…

リオとアンドレア、クレハ達が日野森商店街に向かう一方…


セキュリティアでも日野森商店街に現れたカノンリザードの姿をドローンが目撃し、カクとチサトは、シズルと共にすぐさまスカイクラウドで現場に向かっていた。


リオ、クレハ達、アンドレアが現場に向かっている事も3人の耳に入っていた。







「チサト、敵の数は?」

「クリーチャーのカノンリザードが8体とフォトンエナジー反応を持った隊員が2人よ」

「フォトンエナジーだと?」

「おかしいわね。デバッグは電脳術使わないはず…」







シズルは敵がフォトニウムを使って電脳術を使った例が今までなかった事を知っており、今回のフォトンエナジー反応を持った相手に関しては疑問を感じていた。







「ええ。今まで電脳術を使う敵が出た前例が無いもの。彼らにとって、電脳術とクリーチャー…戦力で選ぶなら相手は後者を選ぶもの」

「まさか、その2人は…キメラか怪人に…」






新たに2つの例え…1つはフォトニウムを埋め込まれた合成生物のキメラ。


もう一つはフォトンエナジーを体内に注がれた怪人。


怪人には、フォトニウムこそ埋め込まれていないが、体内には注がれたフォトンエナジーがまだ残留しており、フォトンエナジーの反応も捉えることが出来るスカイクラウドのレーダーにも引っかかるのだ。







「それは無いわ。キメラになったらクリーチャーを連れて商店街に向かうなんて事は出来ないわ。恐らくフォトニウムを使った武器を持っていると思うわ。それでも油断はしないで」

「分かった」

「今回は私も付いているのよ。軽くあしらってあげるわ!」





チサトの会話にカクとシズルが返事をする。


チサトの情報を聞きつつ、カクはアルケミスト専用の戦闘スーツ…アルケミーに着替えた。




シズルが着ているミネルヴァと呼ばれる戦闘服は薄手のハイソックスと競泳水着のような形状をしている。


装着者の両足のブーツにスラスターが内蔵され、これが運動性を更に向上させ、スピードを活かした戦いが可能になる。


対し、防御面が心配だが、ミネルヴァにはナノコーティングと呼ばれる特殊な技術を使用しており、着用者の体を特殊なナノ粒子で覆うことで体を守ってくれるのだ。


それでもアルケミーの防御力と比べたら若干弱い方なのだ。






「シズルさん、いくらミネルヴァでもクリーチャーや怪人の攻撃に耐えられないことを忘れないでくださいね?」

「避ければ問題ないわ。任せなさい!」

「シズルさんの事だから大丈夫かもしれないが、最近はクリーチャーの数も増えてきている。一応注意してくださいよ?」

「心配性だなカクは、でも受け止めておくよ」






カクからの注意を受け取るシズル。



と、ここでチサトがレーダーの変化に気付く。







「エナジー反応!?1番街からだわ」

「何!?」

「敵の種類は?」





カクとシズルが聞くと、チサトは1番街に配置されてるドローンにアクセスし、映像を映した。


映像には岩の塊で出来たゴツめの人型が沢山映っていた。


同時に表示されたマップには、赤い点が十カ所もあった。






「ゴーレムタイプのクリーチャーが10体いるわ」

「被害は?」

「地区担当の自衛隊が対応してなんとか耐えてるけど、相手がゴーレムとなれば長くは保たないわ」

「こりゃ向かわないとまずいヤツじゃないの…」






3番街にはリオやクレハ達がいる。


その3番街に現れたクリーチャー達も放ってはおけないが、ゴーレムの現れた1番街はそれ以上に危険である。


現在日野森町周辺に所属するアルケミストはカクを入れて4人で、カクを除く3人は別の場所に出現したクリーチャーの処理に向かってるため、1番街に行けるのはカクとシズルの2人のみ。



もし1番街を放っておけば壊滅の可能性もある。






今は我慢して、優先すべき方を片付けなければいけない。






「……先に1番街の方を片付ける!安全が確保出来た後、すぐに3番街に向かう!」

「分かったわこのまま1番街に進路を替えるわ!」







チサトは操縦桿を握り、スカイクラウドの方向を変えながら1番街の方へ向かうのだった。









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