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魔法と電脳の二重奏  作者: キューリ
ファイル「1」
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「25」大物隊長と謎の男




「うーん…この雰囲気は最高だな~、やはり悪役ならコーディネイト…じゃなかった、こうでないと…そういえばガスの元栓閉めたっけな~、物忘れが最近出てきてるしな…」





と、小言で言いながら金フレームのサングラスを付けた金色の派手な指揮官服の男が会議室の大きな席に座り込んだ。


左右には黒服を着ている上司と後輩、そして背の高く、金色のサングラスを付けた男性と、少しぽっちゃりした体型の金色のサングラスを付けた男性の部下がいた。


この2人は黒い指揮官服を着ている。






「さあ始まりました!金剛隊長の緊急会議へようこそ。今回のゲストはスピード出世した赤城君と新人の加賀君だ」

「あの隊長?これ緊急会議って雰囲気じゃありませんよね!?それと私達そういう名前では…」

「自分は、AM0157という名前がありまして…」





赤城、加賀と呼ばれた黒服の男性2人が金剛に本来のコードネームがあることを言う。





「おだまり!!これが俺様達の平常運転なのだ!あと、番号で呼ぶなどこの俺様のポリシーが許さん。っていうかヒドい番号だな!夜中の1時57分か!?病原菌か!?とにかく、お前達は今日から赤城、加賀という名前だ。良いな?」

「は、はい!分かりました!」

「名前を頂けて光栄です!」





いいコードネームを貰えて嬉しい2人は金剛に敬意を払う。





「良い返事だ。さて、大和、武蔵よ、情報をまとめてくれ」

「御意」

「合点!」





大和と呼ばれた背の高い男性と武蔵と呼ばれたぽっちゃりした体型の男性が席を立つ。


というか、返事がバラバラだなと心の中でつぶやく赤城と加賀である。






「まず、暁丘に建てた第4基地は予定通り自爆。デバッグ達が放棄し、残っていたフォトニウムは全てこちらで回収しました。活動可能な戦力が揃ってるため、いつでも動けます」

「外の方では、魔法少女と名乗る3人の被験体がセキュリティアと接触し協力関係になったようです」





大和、武蔵が順に現在の状況を報告した。






「ふむ、ドラゴンのキメラはどうなった?」

「セキュリティアに所属していない電脳術を扱う少年と、1人の桃髪の魔法少女によって倒されました。アルケミストですら苦戦したあのキメラをですよ?」

「その桃髪の魔法少女は、巨大な炎でドラゴンを倒したそうです」





キメラの方はどうなったのか、金剛が2人に問い、桃髪の魔法少女がドラゴンにトドメを指したことを2人は金剛に伝えた。






「確かに、しかも今回のキメラは防御特化のドラゴンだった。それを簡単に倒せるとなると、我らにとって脅威と言えるだろう…だが…」







そう言って金剛は巨大な玉を持つかのように両手を上げた。








「我らは、強力な武器を手に入れた!」

「「強力な武器!!」」






金剛の発言に赤城、加賀は驚く。


そして金剛はテーブルの横に付いた端末を操作する。


すると、金剛の後ろにある巨大なディスプレイに何かのラボが映し出された。


その中央には白衣を着た高校生ぐらいの背丈の黒髪のミドルカットの少女が後ろ姿でマンガ本を見ていた。






比叡ひえい!!」





金剛の呼びかけにディスプレイに映った少女はこちらに振り向いた。


表情としては寝不足なのかと、瞼が少し降り気味になっている。


不機嫌という訳ではない。





「何?兄さん」

「隊長、この方は?」

「2人に紹介しよう。彼女は妹の比叡。クリーチャーに関する研究を担当している」

「何か用なの?」

「比叡よ、例のアレは出来てるかな?」

「うん。もう2機は完成している。試作段階だけど、性能は折り紙付きよ」

「上出来。後で他の者に取りに行かせるから用意しておいてくれ」

「わかった」





話が終わり、ディスプレイの映像が切れた。





「では皆の者!これより我らデバッグ特殊部隊DUNCANダンカンの活動内容を言う!心して聞くように」

「「は、はい!」」

「DUNCANの活動…」

「それは…!!」






活動内容の発表にドキドキする赤城と加賀。















「日野森町を中心に、魔法少女と名乗る3人の被験体と電脳術を操る少年を倒すことだ!」






単純な活動内容だった。






「え?」

「それだけですか?」

「意外に単純かもしれんが、この4人は下手すればアルケミストより手強いのだ。デバッグにとっては驚異的な存在だ。まともにやりあえば負けてしまうかもしれない。だが重要なのはそこではない!この4人と戦うことはアルケミスト達よりよいデータが取れるということだ。そこでまず、赤城、加賀の2人には明日試作品を使って日野森商店街を制圧してもらう。そしてこの機に魔法少女達と少年もきっと来るはずだ」

「わ、我々がですか!?」

「新人なので戦闘経験は…」

「実戦に勝る経験はない。何事もチャレンジだ!それに例の試作品もある。使い方を覚えればアルケミスト達に引けを取らないだろう」






そして金剛は赤城、加賀の方へ右手の指を指す。





「赤城、加賀よ、まずは初任務としてその試作品のテストをかねて魔法少女達と戦ってくるのだ。お前達の成果を期待しているぞ」

「「はっ!」」






金剛の命に赤城、加賀は期待を込めて敬礼をする。

























とある広い部屋…


周りにはソファーやテーブル、宝石のように輝く花の植木鉢があった。


中央にはビジネス用のデスク。

そこには、白いコートを着た白髪の若い男性がノートパソコンを操作していた。


右手に持ったマウスを動かして、フォルダを開き、最近出来た動画ファイルを開いた。




そこに映し出された映像には、デバッグの基地内で魔法少女姿のクレハ、スズナ、ルカがドラゴンのキメラと戦っている場面であった。







「ホムンクルス…………他にも適合者がいたとはな…」






白髪の男性はもう一つの動画ファイルを開いた。


その動画は、暁公園でリオがドラゴンのキメラのブレスを光学シールドで防いでいる場面であった。







「ホムンクルスに近い存在……」







白髪の男性はニヤリと笑った。







「楽しみだ………」














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