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枕の下に 希望の上に(9)

不自然なコンシューマー

灯りに集まる虫達が

地べたで逆さまになり

機械的に踠く

狙いに来た家守に

喰われない分

良い気がするが

自らの生を

ぶら下げられながら

場合によっては助からない

それが自然の姿だからと

納得するのなら

人も同じだろう




生物の作り出している

慈しみの行動は

本能や習性からきている

優しさなんていうのは

人が勝手に作った物で

本来は雑食の獣だろう

僕等の優しさは

人工的な物だ

人の心情は

全てが人工的な物だ

測れない事があるのは

誰かが

本能や習性で

行動したからだ




人工物の中で

自然という物に憧れながら

決して交わる事は無い

恩恵は体内システムだけで

後は人工物だ

君の骨は自然の物だが

君の心は人工物だ

人工物で自然の物を見る

歪な生命体だ




自然を削りながら

僕等は生きてきた

今更振り返った所で

手の汚れまで

振り払うかのように

振る舞うのは間違いだ

そんな事で

変わる事は無い

最後まで

丁寧に破壊しながら

全てを人工物に入れ替える

その工程を

これからしていくのだろう

自然を大切にという

人工的な形を

声高に叫びながら







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