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掌編小説集1 (1話~50話)

メロディー

作者: 蹴沢缶九郎

小学三年生になる美咲という女の子がいた。ある時、美咲の頭の中にメロディーが思い浮かんだ。そのメロディーはどこか懐かしく、不思議と心が落ち着く優しいメロディーだった。

だが、美咲はそのメロディーが一体どこで聞いたメロディーなのか、思い出せないでいた。CMの曲か、お母さんが観ているドラマの主題歌だったか、はたまた自分が好きなアイドルの曲だった気もしないでもなかったが、そのいずれも違うようだった。

友達やお父さん、お母さんにメロディーの鼻歌を聞いてもらった事もあったが、誰も知らなかった。


ある晩、美咲は夢を見た。


森を歩いていると、妖精が切り株に座って泣いている。「どうしたの?」と聞いても、妖精は泣いてばかり。そこで、美咲はあのメロディーを口ずさみ、歌ってあげる事にした。

美咲がしばらくの間、メロディーを口ずさんでいると、今まで泣いていた妖精は泣き止み、笑顔になって一緒に歌い始めた。とても楽しい夢だった。最後に妖精は、「ありがとう」と美咲にお礼を言うと、空へと飛んでいった…。


朝、目が覚めた美咲の心はとても晴れやかだった。ずっと気になっていたメロディーが、妖精を笑顔にする歌だという事が分かったのだから…。

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