家族と劣等感
これはノンフィクションである
今年で34歳になるこの私自身の物語
よくある話かもしれない
そうでない話かもしれない
大したことじゃない話かもしれない
毎日死にたいと思っていた
がんじがらめの人生の歴史
同情して欲しいわけではない
ただここに残して起きたい
そう思い筆を取った……
遡ると幼少期の私の性格はどんな事でも
頼まれるといいよが口癖、それ欲しいと言われれば
あげるよと言う、よく言えば優しい
悪く言えば優柔不断で内気な子だった
友人は目立たないような子が
ほとんどだったが決して困らなかった
そんなよくいる子供だったと思う
家族構成は両親は小学校の先生
私は三姉妹の真ん中に生まれ
5人家族だった
言い訳になるとも捉えられるが
それらたちが私のコンプレックスを生み出した
元凶と言ってもいいかもしれない
まず両親のこと、地元は田舎で
隣人や家の周りには同級生がいたり
とても狭い世界で生まれた
父はとにかくせっかちで私の事を
どんくさいと言うのが口癖で
いつも悲しい気持ちでいっぱいだった
だが一方母は完成が似ていてよく同じ映画を見たり
出かけたりとても仲が良かった
親ガチャという言葉を最近よく聞くが
家庭のお金には確かに不自由しなかった
外食や旅行にも連れて行ってもらったり
その頃の思い出も沢山ある
しかしそれが幸せだと思えたのは
小学校低学年までだった
両親は地域でも人気のある教師夫妻で
どこに行っても「〇〇先生の娘さん」がつく
普通なら誇らしいと思うのかもしれない
しかしそれが重荷で重荷で仕方なかった
いい子でいなくては愛されない
そういった思想が生まれつつあった
門限も守りその為に寝ず成績もトップを取り
心の中のモヤを消しいい子を演じていた
そして姉妹関係について
姉は7個上でスクールカースト上位で美人
根っからのギャルでヤンチャし放題で育ち
年の差もありあまり喧嘩はせず高校で
すぐに都会に行き空き部屋ももらった
喧嘩はせず関係は良好だったものの
しかし姉のヤンチャの所為もあり2番目の私は
門限も厳しくゲームも買って貰えなく
恨むこともしばしばあった
妹は一個下で自閉症だったかと思うくらい
人嫌い、とにかくわがままで気が強く不思議と
それがまかり通るのだからこっちは辛かった
喧嘩も多かったが恥ずかしながら私はよく
泣かされて育っていた
絵の才能があり両親は彼女の成績が悪くても
妹をよく褒めていてそれが羨ましく
自分も絵を描くが下手で褒めて貰えず
よく落ち込んでいたのを覚えている
ふとどうして真ん中に生まれたんだろう……
どんなに頑張っても〇〇の先生の娘さんだから
当たり前だろうという視線しか感じられず
そんな思いもせずのびのびと自分を持っている
私がもし姉なら妹だったならもっと愛されていたのに
そんな想いが芽生え始めた
そんな私にも小学校5年生の時、最悪な出来事……
ある意味で転機が訪れた