エンドロール
ちゃんと最後まで鑑ます。
欠けた月を見あげる夜
のびた影を見おろす夜
あしたのあなたがどっちをすごしてるのかは
知らないけれど
となりにわたしがいないことだけはたしかよ
あなたが淋しいなら わたしも寂しい
孤独はわかれぎわに
ふたりでわけあうものだから
そむけた背中の距離だけがこれからの
わたしたちのストーリーね
割れたグラス傾けたり
まるいボール追いかけたり
いつものあなたはどっちも器用にこなして
ふるまうけれど
狼狽えた顔を見れば可愛いわ 意外と
あなたが悲しいなら わたしも哀しい
悲劇はおわりかけに
速さを強めるものだから
絡んだ想いが千切れずに尾をひけば
エンドロールで席をたつの