宇宙治安維持機構編 ⑪
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『皆、良くここまで頑張ったね。まさかここまで喰らいついてくるとは思わなかったよ。本当に凄いと
思う。・・・』
『・・・・・・・』
(ははっ、本当死ぬかと思ったぜ・・・)
(同じく・・・)
『しかし、君達がこのステージにいられる期間も、もうそこまで残されていない。そこでいよいよ
最終試験を行う事に決めた。』
『いよいよか・・・・・』
『ともかく、やっとこの地獄から解放されるのね・・・・・』
『しかしその前に、2日後とある班が現地調査の任務を行う事になっていてね。』
『はい?』
『実はちょっと欠員が出ちゃってね。君達に参加して欲しいんだ。』
『えっ?』
『なあに、君達の実力は今まで見させて貰ったが、この程度の任務なら問題無い。私が保証しよう。』
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『全く、何で俺達が出入口の警備なんて、誰でも出来そうな事をしなくちゃいけないんだ・・・』
『怒るなよ武。これも命令なんだ。仕方ないだろ。』
『だってさ、あいつら俺達の事なんてそこらの警備兵位にしか思ってないだろ。』
『いいじゃない、そんな事。実際私達には実力も無いしこのチームとの任務だって初めてなのよ。』
『綾瀬さんの言う通りだ。俺達は先ず最終試験をクリアする事を最優先に考えるべきだ。何故って、
俺達はこのステージ6では力不足だからだ。最終試験をクリア出来れば、まともな任務も回ってくる。
キリディスにも近づけるさ。』
『・・・・・分かってるよ、そんな事。』
『それにしても少し遅いわね?敵拠点と思わしき場所の捜索なのよね?』
『それもそうだな・・・』
『ぐわっ』
『!!』
『中から声がしたぞ、何かあったんだ。行かないと。』
『待って。本部に連絡を。』
『どうやら、駄目みたいだ。通信が妨害されている・・・』
『慧、お前は本部に戻ってくれ。俺とジオで様子を見て来る。』
『無茶よ。私達は未だステージレベルが足らないの。行けば殺されるわ。ここは一旦皆で本部へ
戻りましょう。』
『その方が賢明か・・・』
『いや、どうやらそれも無理そうだぜ・・・』
『お前達、何者だ?さては侵入者共の仲間だな?』
『しまった。見つかった。』
『敵は1人のようだ。なんとか慧だけでも・・・』
『先程の奴等、中々に楽しい奴がいたが、お前達はどうかな?』
『来るぞ。』
『はぁ?ステージレベル5・・・だと?』
『いきなり襲ってくると見せかけて解析を使っていたのか・・・こいつできる。』
『興醒めだな。驚きすぎてつい言葉が出てしまったぞ。お前達のようなゴミ等さっさと始末してくれる』
(今度こそ来る。・・・なっ、ジオ。)
(心配するな。どんなに強い攻撃だろうと、当たらなければ意味が無い。)
『何だこの男、向かってくるだと?自殺願望でもあるのか?死ね!』
『なっ、いない?』
(良し、いくらステージレベルに差があろうが、この眼は有効だという事だ。なるべく多く情報を引き出す)
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(どういう事だ?何故当たらない?それに残りの2人もちょこまかとうっとおしい。敵ながら見事な
コンビネーションだ。実際少しずつではあるがこの俺にダメージを与えている・・・しかしこの程度
であれば問題無い。俺の攻撃がこの男に当たらない理由もその内いずれ分かる事。落ち着け、
焦っては駄目だ冷静になれ・・・)
『喰らえ』
『ぐわっ』
(何だ、今の攻撃は?このダメージは?)
『良し、今のは効いてるな。もう一度だ、慧。』
『待て、焦るな、武。』
『もう一度だ、喰らえ。』
『ぐわっ・・・・・見ていたぞ。そういう事か。あの女の炎のエンチャントで己の拳の攻撃力を
爆発的に高めたという事か・・・・・もうよい。今まで冷静であろうと努めていた。あいつらが
いつもうるさいからな、お前は感情的だ、そんなだから動きが単調だと・・・・・だがもうよい。
殺す。先ずはお前からだ、女!』
『スピードが上がった?まずい。』
『き、来た。でも大丈夫。私には炎のバリアがある・・・』
『何だ、そのバリアは?まだそんな物を隠し持っていたのか・・・全く人をイラつかせるのが
上手だな・・・死ね。』
ドン・・・・
・・・ピシッ
『そ、そんな・・・』
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『・・・ご、ごほっ、ごほっ・・・』
『ほお、未だ息があるのか?素晴らしい防御力だなそのバリアは。でも、もう一発はどうかな?』
『ひっ・・・』
『先ずは1匹。』
『が、がはっ・・・』
『ジ、ジオ君・・・そんな・・・私を庇って・・・』
『俺の事に・・・かまうな・・・に、逃げるんだ。は、速く!』
『おうおう、泣かせるね~。仲間の為に自分の身を犠牲にするとは、美しいね~。』
『待って、直ぐに治療するから。』
『ほう、そんな事まで出来るのか?だが、させねーよ。今度こそ死ね。』
『やめろ!』
(何?こいついつの間に。それに俺の腕を・・・何て力だ・・・)
『は、離せ!』
『全く、今まで、この男と俺が闘ってる隙に死角から攻撃する事しか出来なかった奴が
何かっこつけてんだよ。』
『俺の事は何とでも言えばいいさ。だが、仲間を傷つける奴は絶対許さない!』
『だから~、何かっこつけてんだって言ってるんだよ。死ねや。』
ドンッ
『・・・な、何?無傷・・・だと?』
『次は俺の番だな・・・』
ドンッ
『ぐはっ・・・ばかな・・・こいつは俺より格下のはず・・・』
『どうした?次はお前の番だぞ。撃ってこないのか?』
『だ、黙れ。』
(そうだ、もう一度解析だ・・・・・何を恐れている。こんな短時間でステージレベルが上がる事など
ありはしない。そうだ。)
『解析・・・ほら見ろ、ステージレベル5のままだ、俺は何をびびっていたんだ。そんな事あるはずが
・・・何だ?情報が変わる?・・・・・ステージレベル6・・・馬鹿な?そんな・・・』
『どうした?お前の番だぞ?やらないなら俺の番になるけど?』
『・・・く、くそっ。殺す。絶対に殺す!』
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『はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・やった。ざまあみろ。調子に乗るからだ。たかが同じ
ステージレベルになった位ではしゃぎ過ぎなんだよ。そうだ、それに俺はハウザー様の四天王の1人。
そこらの雑魚とは違うんだ。思い知ったか・・・』
『全くよくもまあこんなに殴ってくれたな。埃だらけだぜ。』
『馬鹿な!何故生きている?そんなはずは・・・』
『さあ、次は俺の番だったな?』
『ちょっと待ってよ、武。私にもやらせてよね。』
『そうだ。俺にも殴らせろ。それに今回1番頑張ったのはどう見ても俺だろ?』
『ジオ!無事だったのか?』
『そんな馬鹿な。お前は俺の本気の一撃を喰らったんだぞ。そんな直ぐに立てるはずが無い。』
『ああ、俺も賭けだったよ。防御結界を何重にもしてそれをお前が殴ってきそうな所に集中したのさ。』
『・・・いや、そんなはずは無い。その程度で防げるはずが無い・・・』
『まだ分からないの?そう思うなら解析でもしてみたら?』
『何?・・・・・そ、そんな事・・・ありえるのか?』
『どうだったのよ?』
『・・・・・お前達全員がステージレベル6だ・・・』
『そういう事みたいだな。俺達も気付いたのは、つい先ほどだがな。』
『それはそうと、俺の事随分と沢山殴ってくれたよな?次は俺の番だけど、何発殴ればいいかな?』
『駄目駄目、私が先よ。女の子にあんな酷い事して、ただで済むと思ってないわよね?』
(お、女の子?)
『ちょっと待った。いつもは俺も冷静に見守ってるけど、俺は死にかけたんだぜ。今回は俺に
譲って欲しいね。』
『おいおい、死にかけたってそれは振りだろ?』
『結果的にはな。だがあそこでステージレベルが上がる確証なんて無かったんだぞ。』
『ええい、ごちゃごちゃ五月蠅い。こうなったら、皆でやればいいじゃない。』
『・・・・・そうだな。ニヤッ』
『ひっ、や、やめて・・・やめてくださーい』
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『ふー。スッキリ、スッキリ。』
『慧、やり過ぎだ・・・』
『綾瀬さん、俺言いましたよね?こいつ、ハウザー様の四天王だとか言ってたから後で尋問に使える
かもしれないって。そうすれば、俺達の評価も上がるかもしれないって・・・』
『・・・・・えっ、そうだったっけ??まあいいじゃない、小さい事は気にしない、気にしない。』
『・・・そうだな。ははっ。』
(こいつ生きてるよな?)




