学園編 ⑳
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『はい、皆さんお待たせしました。ここが我らが聖騎士団の本部です。』
『おお~・・・・・』
『・・・そうですよね、皆さん最初はそんな感じなんです。大都市の巨大なビルや建築物を見慣れた
人は皆そう感じるでしょうね・・・まあ聖騎士団は少数精鋭ですからね。そこはご了承下さい。
あ、勿論戦闘訓練用のトレーニングルーム等の施設は最新の機材が揃った素晴らしい環境だと
思いますよ。』
『おお~』
『では早速これからの事について、1番隊のガッディ隊長から説明があります。こちらの部屋へどうぞ』
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『・・・えー、コホン。では先ず本来は、聖騎士団長のグリフォースが挨拶する予定だったが現在
軍との会議中である為、代わりに私が行わせて貰う。・・・・・えーっと・・・次なんだっけ?』
『あー、では説明は私が行いますね。ガッディ隊長ありがとうございました。・・・・・』
『・・・・・』
『おい、ジオ。あのおじいちゃん大丈夫かよ?てか、あれが隊長なのか・・・本当に少数精鋭なの
かよ、聖騎士団・・・』
『黙っていろ、武。怒られるぞ。』
『へいへーい。』
『では、改めて簡単に説明させて貰いますね。それではお手元の資料を見て下さい。それに沿って
説明します。先ず聖騎士団の構成は1番隊~5番隊まであります。他にも後方支援等もありますが
基本的にはこの5隊で聖騎士団は構成されています。君達はこの5隊とは別に聖騎士団予備隊として
扱われます。そして今後の事ですが今日から早速、君達はトレーニングルームにて戦闘能力等を
確認させて貰います。そしてそれが終わり次第、正規の隊員と共に先ずは各地の巡回任務から
就いて貰います。勿論毎日のトレーニングも欠かさず行って貰います。後は各自資料を確認して
下さい。そして最後に今は悪魔の襲撃の可能性が最も高くなっていると言っても過言ではありません。
皆それを忘れずに緊張感を持って日々を過ごして下さい。以上。』
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『早速今の俺達の実力を見るって事か・・・それにしても急ぎ過ぎじゃないか?』
『聖騎士団も相当焦っているって事だろう。本当に何時悪魔が襲って来てもおかしくないんだろうな』
『そうなのか・・・・・』
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『ふう、終わったな・・・』
『この後はどうするのかしら?隊舎に行けばいいのかな?』
『あ~、君達3人はちょっといいかな?』
『・・・はい。』
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『えっ、明日から巡回任務に行くんですか?』
『そうだ。君達は既に十分な実力がある。これから明日以降一緒に任務をこなす隊員と明日以降の
ミーティングを行って貰う。宜しく頼んだぞ。』
『えっ、ちょっと・・・』
『やあ、初めまして。君が武君だね。私は3番隊のルイだ宜しく。』
『同じく3番隊のアオ。・・・宜しく。・・・』
『俺は武って言います。宜しくです。』
『うん、元気があってよろしい。それではあっちの部屋でミーティングをするよ。』
『はい。』
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『なるほど、ルイさんが近~中距離タイプでアオさんが中~遠距離タイプって感じですね。』
『そういう事だ。武君はバリバリの近距離タイプだね。資料で見させて貰ったよ。』
『いや、ルイ・・・この子、遠距離もいけるそう・・・』
『そうか、頼もしいな。まあ、君は私を頼れるお兄さん、アオをお姉さんだと思って安心して
ついてきなさい。』
『はい。ありがとうございます。』
『そして、巡回任務は比較的危険は少ない。しかし、今は何時悪魔が襲ってくるか分からないからね。
それに我々の敵は悪魔だけでは無い。他にも様々な事件、事故が起こる。その対応もしなければ
ならない。更にその範囲も桁外れに広い。何たってこの宇宙の全てだからね。勿論このステージだけ
では無く、ここより下のステージも全てだ。勿論その全てに我々が直接行く訳では無い。このステージ
で言えば、直接我々が巡回するルートは基本この星だけだ。しかしこのステージにも他の星がある
だろう。そこには聖騎士団や軍の協力組織がある。そこから日々、報告が上がってくる訳さ。
それはここより下のステージにも同じ事が言える。そうやって、この宇宙全てから日々膨大な数の
報告が上がってくるのさ。そしてその中で本部がこれは聖騎士団でなければ解決出来ないと判断
すれば、我々の出番という訳。我々も人手が足りない。武君もそっちに回って貰うかもしれない
から心の準備だけはしておいてくれよ。』
『はい。分かりました。』
『さて、ではこんな所かな。あ~、後任務の時以外は基本的にトレーニングルームでのトレーニング
になるから、さっきの2人とはもう会えない訳では無いから安心してくれよ。』
『それを聞いて安心しました。』
『それじゃあ、特に質問が無ければ最後に動きの確認だけさせて貰うけど良いかな?』
『じゃあ、質問1つだけいいですか?』
『どうぞ。』
『1番隊についてなんですけど・・・こう言っちゃなんですけど、何であんなおじいちゃんが隊長を
しているんですか?本当に戦えるんですか?』
『あー、それね・・・不思議に思うよね?・・・まあ私も詳しい訳じゃ無いんだけどね、1番隊って
のは、隊長を含めてもたったの5人しかいないんだ。そしてその全員があの位の年齢なんだ。』
『えっ、それって・・・』
『・・・うん。勿論、強力な魔法やスキルを持ってはいるんだよ。そこだけで考えれば聖騎士団という
のも頷けるんだ。しかし実戦はそれだけで勝てる訳では無い。そんな事皆が、いや本人達が一番
分かっているはずなんだけどね・・・頑なに退こうとはしないんだ。・・・そしてグリフォース
聖騎士団長もそれを良しとしている。これは噂なんだけど、あの6人は昔の戦友だと言われているんだ』
『戦友ねえ・・・』
『まあ今の話はあくまで噂話だからね。私から聞いたとは絶対に言わないでくれよ。』
『は、はい。分かりました。』
『うん。じゃあ最後に動きの確認だけして今日は終わろうか。』
『はい。』
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『おはようございます。ルイさん、アオさん。』
『おはよう、武君。』
『おはよう・・・・・』
『それじゃあ、ちょっと早いけど巡回行こうか?』
『はい。・・・えーっとどうやって?』
『ごめん、ごめん。言って無かったね。その大型転移魔方陣の上にいてくれ。』
『魔方陣ってこれですね?』
『ああ、巡回にもいくつかルートがあるんだが、基本的にはこの魔方陣で軍等の主要な場所までは
行くんだ。そこで報告を受けて何も無ければ決められたルート通り、異常があればそこを重点的に
調べるといった感じだよ。』
『分かりました。』
『それじゃあ、行くよ。』
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『はい、お疲れ様。これで終わりだね。今日は特別変な報告も異常も無かったね。』
『あ、これで終わりなんですね。』
『ああ、何も無ければこんなものだよ。ちょっと拍子抜けしたかな?』
『・・・いえ。』
『心配しなくても大丈夫。いつもこんなに順調に終わる訳では無いから。その時は頼むよ。』
『分かりました。』
『あっ、そうだこの後一緒にトレーニングしないかい武君?』
『おっ、いいですね。それじゃあ、俺ルイさんやアオさんと戦ってみたいです。』
『いいよ~。じゃあ聖騎士団の力ってやつを見せてあげよう。』
『・・・私も、負けるつもりは無いから・・・』




