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ステージ3 ⑤

・・・・・・・・・・・・・・


あの戦いからしばらく経ち今日は士官学校の卒業の日だ。あれから他の学生や、もちろんジオとも関係


の修復が出来た。それは良かった。しかし俺が今一番気掛かりなのはやはりオッシー教官の事だ。


未だに病院の集中治療室で治療中だという。さらに集中治療室には一切近づく事も出来無い為、俺は


気が気では無いのだ。早く教官の無事を確認したい。そして一言お礼を言って卒業したいと思って


いたのだが。しかし今落ち込んでいる訳にはいかない。俺は教官と約束したんだ・・・。


『なあ、武の奴大丈夫かな?』


『え、いつもと変わらないように見えるけど?』


『ああ、そう見えるから逆に心配なんだ・・・。』


『えー、ではこれにて卒業式を・・・』


『ちょっと待って下さい。只今皆さんの卒業をお祝いしたいという方が駆けつけてくださいました。』


ガラッ


『!!!』


『教官、教官~』


『うわっ、皆、痛いって。まだしばらくは安静にしてなくちゃいけないんだからな。』


『すみません。』


『いいって。それより何故、私が無理をしてでもここに来たかというと一言皆にお礼とお祝いの言葉


を伝えたかったからだ。皆諦めずに良く基地や軍司令部を守ってくれた。ありがとう、そしてこの


私を助けてくれて本当にありがとう。』


『何を言っているんですか?今俺達がここにいられるのも教官のおかげです。それに教官が大怪我を


負ったのは俺を庇ってくれたからです。俺の方こそ本当にありがとうございました。』


『そうですよ、武の言う通りです。俺達は皆、教官のおかげでここまで来られました。』


『そうです、本当にありがとうございました!!!』


『皆、ありがとう。では最後に一言、皆様の武運長久をお祈りしております。ご卒業おめでとうございま


す。』


『ありがとうございました!!!』


・・・・・・・・・・・・・・・・


『なあ、ジオ、第一独立遊軍ってこっちだよな?』


『何を言っているんだ武、俺について来ればいいよ。しかし何でまた同じ部隊に配属なんだろうな?』


『そういうなって、腐れ縁みたいなもんだろ、俺達。』


『まあそうだな、それよりオッシー教官が言ってた事が不吉だよな~』


『ああ、大丈夫かな~』


『え!!お前達第一独立遊軍に配属なのか?それはご愁傷・・・いや、いや、あそこは素晴らしい部隊


だと聞いているぞ。何せオーラシア軍最強の男がいるからな。応援しているぞ!!!』


『こんな事を言っていたよな?』


『ああ、大丈夫だろうか?』


『しかし最強の男か~。気になるな』


『ああ、そこは凄く気になるなっと、ここだな第一独立遊軍。』


『失礼いたします、本日付でこちらに配属になります、ジオ・ソルディオ少尉と武・仁少尉であります』


『・・・・・』


『あれ?誰もいないのかな?』


『すみませーん』


『もしもーし』


『うるせーな、聞こえてるよ。中に入れ。』


『は、はい・・・』


『失礼します。』


『あ~こっち、こっち、さっきはごめんね~。俺はノース・バリシア中尉だ、搭乗機体は不知火。主に後


方支援と情報収集そうだな、部隊の指揮もやってるよ。よろしくね。』


『は、よろしくお願いいたします。では、ノース中尉が隊長という事でしょうか?』


『いや、隊長は別にいるんだけどね・・・。まあ何というか。うん、隊長は物凄く強いから、自ら


突撃して敵を倒しちゃう訳。あ~だからと言って指揮がとれない訳では無いよ。そっちも優秀。


だけど、大体隊長が終わらせちゃうかな~。』


『なるほど~。』


『おい、ノース、何言ってんだ。私の方が強いっての。この間だって私の方が撃墜数多かっただろうが』


『いや~あれは、貴方に譲ったというか、ストレスを貯めないようにしてくれたというか・・・』


『何~~。そんな事ないって。』


『そうですよね~、カレンさんも強いですもんね~。』


『そうだろ~。』


『ああ、こちらが、カレン・サンダース中尉です。搭乗機体は近接戦闘特化型不知火です。もう


分かっちゃったとは思うけど、主に突撃して敵を倒します。ちょっと馬鹿にしましたか?』


『いえ、そんな事は・・・』


『けどカレンさんは本当に強い。なんせあの隊長も認めるくらいですからね。』


『えっへん。』


『よろしくお願いいたします。』


『あの声・・・』


『ああ、一番最初に中に入れって言った人だな・・・。』


『何か言ったか?』


『いえ何も。』


『後、もう二人位いましたが、他の部隊に行きたいって、行っちゃいましたね。半ば逃げるように。』


『あ~何となく分かるような・・・。』


『ん、何で私の方を見るんだよ。』


『いえ、別に。』


『でもカレン中尉って結構美人だと思うんだけど・・・。』


『そうだよな、俺の感覚おかしくないよな。ジオ?』


『そうなんですよ~。顔は美人だからそれ目当てで、ここに来たいって人も多いんですけど、皆大体


直ぐに他に移りたいって言うか辞めちゃうんですよね~。』


『そうだったんですね~。ノース中尉。』


『何男同士で集まってこそこそやってんだよ。気持ち悪いな~。』


『は、はは。』


『うーん、隊長はまだ来ないですね。まあ同じ部隊とはいっても、隊長はよく呼び出されるんですよね


個人で絶大な力を持っているというのもありますが、なんせスキル保持者ですからね。色々大変


みたいですね。』


『なるほど。』


『そういえば、仁少尉もスキル保持者だとか?』


『ええ、そうらしいですね。基地襲撃の後、色々大変でしたよ。検査やら調査やらで。』


『そうなんですね。恐らくそれは定期的にずっと続くと思うので気を付けて下さい。』


『うげっ、そうなんですね・・。』


『へぇ~、お前スキル保持者なのか、ちょっと摸擬戦やってみようぜ。』


『え!、摸擬戦ですか?いいんですか?俺勝っちゃいますよ。』


『言うじゃねえか。よし私がこてんぱんにしてあげよう!!ついでにジオって言ったか、お前もだ。


主席で卒業したそうじゃないか?お前も次に相手してやる。』


『了解。』


『全くカレンさんは・・・。まあ今回は新人の力量を見る為にも良しとしますか。では行きましょう。』


『はい、よろしくお願いします!』


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