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プロローグ〜入学〜
2025年9月1日 〜東成高等学校入学式〜
「よし、全員席に着いたな。今日からお前らの担任を務める永田久義だ。1年間よろしくな」
今日から俺は華の高校生!楽しみだ……って、隣の子めっちゃ可愛い
やべっ、目が合った……変なやつに思われたか〜?
でも、なんか顔赤くしてたな。まぁ、いっか。とりあえず嫌われてはないでしょ。
「おい、藍沢!ちゃんと、聞いてたのか?!」
「すっすいません!何も聞いてなかったです……」
「はぁ…特待生がそれではだらしないだろうが。もっとシャキッとしろよ。じゃあ聞いてないバカがいたから、もう1回説明するぞ?」
そう言ってまた先生は説明を始めた。さすがに二度も怒られたくはないからちゃんと最後まで話を聞い…て……
「俺が代打で入学生の答辞?!無理っすよ!無理無理無理!!」
「ダメだ。もう決まったことだ。あとの細かいことはこれに書いてるから、ちゃんと読んどけよ。あと式の打ち合わせあるから生徒会室まで行くように、いいな?」
「わ、分かりました……」
なんで、なんで俺なんだよ。俺人前に出るの苦手なんですけど……
仕方ない。行くしかないかぁ。