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君と出会う前
小さい頃皆何に憧れてただろう?僕は仮面ライダーなどのヒーローだった。どんな時も助けに来てくれるそう信じてた。「助けてーヒーロー」って叫べば助けに来ると思ってた。でも、来たのは汚い笑みのいじめっ子達だった。暴言、暴力、精神的にも肉体的にも小さな僕には辛かった。誰も僕を助けようとする子は居なかった。大抵、先生が気づくまで暴力は終わらない。そのまま転校した。その後はひたすらに人に関わらないように過ごしてた。前にどうして虐められてたかなんて分からない。理由がわからなかったせいかまた1人になった。虐めがある訳では無い。それでも酷く寂しかった。叫ぶように帰り道は大抵泣いていた。どうせ僕なんて、とか思って高台に登ったりして柵の外に出てみたり。でも死ぬ勇気なんて無くて怖くなって何事も無かったかのように明日を迎えていた。