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天国の門前で人は夜中を彷徨う  作者: 汐路 舟人
第二章
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エピローグ(アケの告白と真実)

――アケの言葉。(27話末尾の続き)


 安心して。君たちは消えたりしない。僕が保証する。それに君たちを気に入った。だから一つ真実を教えてあげる。この世界はシミュレーションなんかじゃない。当然、君たちの世界もね。ここは生者の世界と死者の世界の境目なのさ。でも夢の中でもある。なぜなら夢は生と死の間だからね。生きているはずなのに意識がない、それが証拠さ。

 人は意識を失ったら一度はここへ来る。寝るときにでも、死にそうなときにでも。

 たいていは薄暮から薄明へと時間を順繰りに時間を超えてくるんだけどたまにいるんだよね。薄明に直接来ちゃう人が。それはたいてい事故かなんかで突然意識を失った人なんだけど。

 そういう人には特別な夢を見てもらうんだ。さっきの世界の空を見ただろ? 夕方から宵、朝へ。あれがその特別な夢の進みぐあいを示していたんだ。あの夢は君たちが生き残るべきか死ぬべきかを審判をされるところだった。生きる意志が強ければ合格、弱ければ不合格って具合でね。

 おめでとう。君たちは合格だよ。だからこれから僕は君たちをもとの世界へと戻すよ。でも忘れないでね。ここで知った決心とその記憶を。特別な夢はずっと記憶に残るようになっているから。それがこの先の道標になることを願っているよ。

 それこそ、その先に君たちの世界があるはずだから。

「天国の門前で人は夜中を彷徨う」をお読み頂き、ありがとうございました。

 この作は「宗教と科学」という一般人がやったら詰むだろ、というとんでもないテーマに取り組んでしまったのですが、なんとかなっていましたでしょうか?

 かなり至らなかった点もあると思いますが、今後も機会がありましたらよろしくお願いします。

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