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僕と彼女の星空  作者: 定木
9/15

その夜に


家に帰ると着替えもせずにベッドに倒れこんだ。

こんな気持ち久しぶりだ。勇気を振り絞り念願のアドレスをゲットしました!

なんて送ろうかな!


今日はありがとう!次はいつ会えますか??


ストレート過ぎて気持ち悪いな。引かれそうだ。


あえて送らないでおくか??

いや、草食男子過ぎるか。それに椎名さんの場合僕から送らなかったら一生連絡こなさそうだ。


椎名さん宛てのメール本文を入力したり消したり繰り返していたところ、1通のメールが届いた。


先ほどはありがとうございました。

また一緒に星見ましょうね(^^)

椎名 雪菜


……。

やばい。可愛すぎる。

まさかメールを送ってくれるなんて思ってもいなかったので、驚きとドキドキでいっぱいだ。とんだサプライズだ。

意外にメール好きなタイプなのかな!?


こちらこそありがとうございます!

また一緒に見ましょうね!

次はいつ見に行きますか??


すぐに返信をした。

メールはすぐに返さないほうがいいと聞いたこともあるが、そんなことまで気が回らずにすぐさま返信してしまった。


それからメールの返信を待つ間に

お風呂やご飯を済ましウキウキな気分で

部屋へ戻りベッドインした。

返信を返してから1時間ちょっと経過していたが未だに返信はなかった。


それから携帯をいじったりしてさらに1時間が経過した。

あまりに返信が遅いのでメールが送れてないのか確認してみたが、しっかりと送信済みになっている。


あれ……。


送った内容がまずかったのかな……。

次いつ見にいきます?だなんて、明らかに一緒に見たいですって言っているようなもんだもんな。


それか顔文字がなかったのも悪かったのかな。

考え出すと色々出てくるので、椎名さんはもう寝てしまったのだと思いこみ気にしないことにした!きっと朝には返ってくるはずだ!


あぁ僕は本当に草食男子なんだな。

今まで恋愛経験も殆どなかったので、

自分が恋愛をすると、どうなるのかがわからなかったが、いざしてみると恥ずかしいくらいの草食系男子であった。




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