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僕と彼女の星空  作者: 定木
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星空の下で


村上さんは突然帰ってしまったので、

椎名さんと二人きりになった。


「すみません。今日急ぎの用事もあったみたいで、先輩帰っちゃいました。」


「そうだったんでね!構いませんよ。

新しい携帯にはもう慣れましたか??」


「いえ、まだ全然。最新のスマートフォンって便利だと思うんですけど、分かりにくいですね。」


「まだ不慣れなだけですよ!慣れたら使いやすいと思いますよ」


ニコっといつもの可愛い笑顔で答えてくれる。


村上さんに何があったのかわからないが、

せっかく椎名さんと二人きりになれたので、

木のベンチに座ることにした。

でもあの反応まるで椎名さんを知っているかのような反応であった。

でも椎名さんは村上さんとは初対面な感じだ。


「今日も星が綺麗ですね。」


「そうですね。でも寒いので風邪には気をつけて下さいね。僕もこないだまで風邪引いていたので。」


「そうだったんですね、それで最近ここにはこなかったんですね。」


「ずっと寝込んじゃってました……

僕が言うのもなんですが、椎名さんも殆ど毎日ここに来てるんだね?」


「そう……ですね。特に今の時期はここで星を眺めたいんです。」


「それは……前言ってた思い出ってやつですか??」


「そうです。ずっと昔、私が小学生の頃ある人とよくここに来ていました。」


……やっぱりそうだ。

昔ここで知り合った女の子は椎名さんに違いない。


「でもその人とは会えなくなってしまって……。」


「え?……そ、 そうなんですね。」


どういうことだろう……。

反射的に答えちゃったけど、

それって僕のこと……だよな?


それとも他の子とも来ていたのかな。



ここで椎名さんの携帯が鳴った。


「ちょっとすみません。

もしもし……うん。わかった。」


「すみません。母からでもう帰らなくちゃいけなくなって。」


「そうですか!じゃあ……また」


「はい。じゃあまた」


椎名さんも何かあったのかな??

2人共一体どうしちゃったんだろう。

村上さんにはまた聞いてみよう。


1人になってしまったので、

少し星を眺めたあと山をおりて、

家に帰ることにした。



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