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僕と彼女の星空  作者: 定木
5/15

彼と彼女


学校を休み村上さんとお茶してたなんて

学校をズル休みした気分だな。

念の為帰ってからすぐにお風呂に入り

体を冷やさないようにした。


明日は久しぶりに山へ行こう。

最近は体調が悪くて行けていなかったので

随分と懐かしい気分だ。


次の日学校に登校すると

体調が悪い中津れ回して悪かったなと

必死に謝られたが、別行動だったので

連れ回したも何もないので特に思うこともない


放課後になり今日はバイトだったので

急いでバイト先に向かうと村上さんが先「働いてたいた。


「おはよ平沢君。こないだはありがとうね。色々と話せて楽しかったよ。体調のほうはもう大丈夫なのかい?」


「相談に乗って頂きありがとうございました!体調はもうすっかりとよくなったので大丈夫です。」


「ということは今日の帰りも例の山に行くのかな??」


「一応そのつもりではいますけど、今日は雲が多いので、バイト終わった時の空の様子次第ですかね。」


「行くなら僕も連れて行ってくれないかい?平沢君がこんなにハマっているんだからどんだけ凄いのが昔から興味があったんだよ!」


えっ。村上さんに来られたら椎名さんと二人きりになれないじゃないか!いるかわからないけど……。


「で でも、もうすぐ受験ですし、

勉強は大丈夫なんですか??」


「大丈夫だよ!ちゃんと勉強してるしね!」


にっこり笑いならがら答えたが

昨日も本屋と喫茶店にいたけど、大丈夫か?

村上さんはしっかりしてそうで、案外楽観的なところがあるから心配だ……。


「わかりました……天気がよかったらいきましょう。」


今日は雲も多いし大丈夫だ。

判断が微妙な感じだったら即中止だな!


お互いに今日は22時にバイトを終えて

村上さんと外に出てみたら、多かった雲が

姿を消していた。


こんなことがあるのか!!

見事に綺麗な星空が広がっているのを見て

驚いた!


村上さんもニコっと楽しそうな笑顔で

こちらを見てくる。

別にやましいものを見せるわけでもないし

ここまで動揺することもないだろう。

椎名さんだって今日いるかどうかもわからないしな。


僕と村上さんはそれぞれ自転車にまたがり

僕がいつも行っている山へと走り出した。


山の入り口につくと自転車を置き

木で作られている階段を登り

上を目指す。


「ここから登っていくんだね。なんだかワクワクするね!」


村上さんは子供のようにウキウキとした

様子で階段をのぼっていった。

15分程歩き山頂までたどり着くと

いつもの場所には、椎名さんがいた。


こういう時に限って椎名さんがいる。

そういえば昔2人だけの約束って言ってたけど大丈夫かな?

僕のこと覚えてないみたいだし大丈夫だよな。


茂みを抜けいつもの場所にたどり着くと

村上さんも椎名さんを発見したようで、


「あれ平沢君ここは人がいないんじゃ……。」


「はい基本的にはいませんが、最近彼女とここで知り合って、たまにここで会うんです。」


「こんばんは。お久しぶりですね。今日はお友達も一緒なんですか??」


「はい!バイトの先輩なんです!」


「き、君は!?」


村上さんはとても驚いた様子で椎名さんを見ていた。


「えっ?」


椎名さんも驚きの余り不思議そうに見つめていた。


「……いや何でもない。やっぱり僕はこれで失礼するよ。じゃあまたね平沢君」


そういうと村上さんは慌てた様子で

きた道を引き返していった。


えっ!?どういう状況?

椎名さん見て帰るとか酷すぎるでしょ?

村上さんのあの慌て方。何かあったのかな。


椎名はというとキョトンとした顔で

何が起こったのか理解していない様子だった。



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