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6.新たな仲間との出会い

訓練開始から一週間が経過した。


レオンは、毎日地獄のような日々を送っていた。


朝は夜明け前に起床。走り込み、筋力トレーニング、剣の素振り。


食事は一日二回のみ。質素で、味気ない。


そして、クロウからの容赦ない叱責。


「遅い」


「弱い」


「考えろ」


「なぜ、そんな動きをする」


レオンは、何度も倒れそうになった。


しかし、諦めなかった。


家族の顔を思い出すたびに、歯を食いしばって立ち上がった。


そして、この日。


クロウは、レオンに新たな指示を出した。


「今日は、訓練を休む」


「え...?」


レオンは驚いた。クロウが訓練を休ませるなど、初めてのことだった。


「代わりに、街に行け」クロウは言った。


「街...?」


「ああ」クロウは頷いた。「ここから南に半日歩いたところに、小さな街がある」


クロウは、レオンに小さな袋を渡した。


中には、銀貨が数枚入っていた。


「これで、食料を買ってこい」


「食料...ですか?」


「そうだ」クロウは言った。「それと、もう一つ」


「何ですか?」


「街で、二人の人間を連れてこい」


レオンは眉をひそめた。


「二人...?誰ですか?」


「お前と同じような人間だ」クロウは答えた。


「同じような...?」


「家族を失い、居場所を失い、強くなりたいと願っている人間だ」


レオンは理解した。


つまり、新しい弟子を探せ、ということか。


「なぜ...俺が?」


「お前だからだ」クロウは言った。「同じ境遇の人間は、同じ境遇の人間を見抜ける」


「でも、どうやって見つければ...」


「探せ」クロウは冷たく言った。「それも訓練だ」


そう言って、クロウは森の奥へと消えていった。


レオンは、一人残された。


「仲間...か」


レオンは呟いた。


正直、仲間が必要だとは思わなかった。


一人で強くなればいい。


しかし、クロウの命令は絶対だった。


レオンは、街へ向かって歩き出した。



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