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Original magic online ~固有の魔法で世界を冒険する~  作者: あるにゃとら


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トカゲの楽園1

 アリの巣に溶かしたアルミニウムを流し込む動画を見たことはあるだろうか。そうして流したアルミニウムが固まった後に掘り出すと、巣がどのようにつながっているのか、どのような大きさなのかがわかるという動画だ。


 掘り出されたアリの巣を見て思う感想は何だろうか。思っていたより大きい?それもある。芸術的?それもある。だが同じくらいアリの巣は思っていたより複雑だ。と思うだろう。


 何が言いたいかというと、私は今迷子です。どうしてこうなった。



「また行き止まり・・・戻ろう」


 はいって約4時間ほど。さらに深くにつながる階段を3回ほど降り現在4階層なのだが、絶賛迷子である。これもすべてトカゲたちが悪い。出てくる頻度が高いしレベルも高いのだ。平原のトカゲが10~20なのに、ここのトカゲは平気で20を超えてくる。たまに30とかいるし。そして何より問題なのは。


ーぎゃぅぎゃぅ!ー


「熱っ!『暴風よ、(ケアルン・)我が敵を(エツウエ・)全て切り裂け(ヒミ・ツミュウィス)』!」


≪火吹きトカゲたちの魂を収穫しました≫

≪火吹きトカゲたちのステータスを一部収穫しました≫

≪火吹きトカゲたちのスキルを複数収穫しました≫


 

ーぎゃぅぎゃぅー


「また!?もういいって・・・」


 こいつら目に入ったら攻撃してくるくらい好戦的なのだ。おかげで何度も足が止まるし、たくさん出てくるからきりがなくて逃げるしか選択肢がないこともある。そうやって迷子になったのだ。


 とはいえ対策を取らなかったわけではない。地面や壁にしるしをつけることにしたのだ。これなら行ったことのある場所がわかる。しかしこれも無駄であった。



穴掘りトカゲ  レベル:25

スキル〈掘削〉〈鼓舞〉〈威嚇〉〈回転〉〈怒気〉〈棘砲〉

〈HP最大値増強〉レベル:5〈耐久強化〉レベル:5



 穴掘りトカゲ、こいつがいるからである。こいつは名前の通り穴を掘るのが大好きなのだ。所かまわずこいつが掘ったであろう穴がある。わたしの入れたしるしもこいつに消された。少し目を離したらすぐに消されるので、印をつけるだけ時間の無駄である。


 なにかいい案はないものか。たとえばリーゼ、マジーニアさんならこんな時どうするだろう。・・・思いつかない。思い返してみればリーゼもマジーニアさんも知り合ってから一週間も経っていないのだ。思いつくわけもなかった。


 だったら私にできることで何とかするのだ。私の強み、それは後衛にあるまじき意味の分からない耐久の高さと魔法を創ることが速いことだ。このうち前者は悲しくなるので考慮しないものとする。トカゲでもっと別のステータスが上がってくれれば・・・。


 ということで、後者の魔法創りで勝負だ。道がわかるような魔法を地面に掘って創ろう。場所は・・・さっきの行き止まりでいいか。穴掘りトカゲが来てもわかりやすいし。

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― 新着の感想 ―
大規模なピットフォール(大穴)を開けたら迷わなくても済むのでは?(但しその先に人がいた場合は……ゲフンゲフン
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