キャラ作り2
「固有の属性に優劣はないからな。あたりの概念がない。使い方に違いはあれど、たどり着く先は必ず究極魔法だ」
「究極魔法?かっこいい」
「・・・しまった。口が滑ったな。次だ。スキルを決めろ」
なんかすごい大事なことを言ってる気がするけど、聞いても答えてくれなさそうなのでおとなしくスキル選びに移る。かんしゃしろ!
「それでは、この中からスキルを三つ選べ。ここでとらなくても行動によってスキルを得る機会はあるから安心しろ」
そういって出してくれたスキル一覧を眺めるのだが、いや多すぎる。今取れるスキルだけでも100近い。私一人では無理だ。〈鑑定〉とか〈剣術〉とか、なんとなく必要そうなのはわかるけど。へるぷみ~
「おすすめを教えてほしい。私だけじゃ時間がかかりすぎる。」
「む、私が関与することは許されていないのだが」
「カプセルの色教えてくれなかった」
「それはそなたの問題だろうが・・・そんな目を私に向けるな。わかったわかった。・・・これは独り言だが、〈鑑定〉より〈鑑別〉のほうが序盤は助かるだろう。情報はわからないが、売った時の値段がわかる。金策に役立つだろう。それに『鑑定』は始まりの町で本を読めばすぐに習得できるが、〈鑑別〉は王都に行かないと習得できん。」
ほうほう。本を読めば〈鑑定〉は簡単に覚えられるのね。本なら図書館みたいなのがあるのかな?本屋で買うとしたら値段が高そうだし。あ、それを助けるための〈鑑別〉?これは始まってからが考えようか。とりあえずあと二つ。
「あ~なんだか〈鑑別〉を取るのがいい気がしてきた~あとの二つは何を取ろうかな~」
ちらっちらっ
「・・・これも独り言だが、〈剣術〉など武器固有の初級スキルは武器を振っていれば簡単に取得できる。そもそもこの世界は魔法の地位が高い。どちらが上というのはないがな。状況による。体格的に武器を扱うのには向いていない場合、魔法が主な攻撃手段となる。その場合、魔法のダメージを上げる〈知力強化〉と魔法の行使する回数を増やす〈MP最大値増強〉がおすすめだ。これらはパッシブスキルで比較的簡単にスキルレベルが上がるうえ、効果も実感しやすい。取得するのにも特殊な薬が必要で、王都でしか販売していない。」
ふむふむ。〈知力強化〉と〈MP最大値増強〉ね。パッシブスキルってあれかな。常時発動してるやつ。それなら確かにレベルは上がりやすそう。じゃあそれにしよう。ありがとうございますAIさん。
「あ~なんだか〈知力強化〉と〈MP最大値増強〉よさそうな気がしてきたな~これとろ~」
「・・・最後に種族を選んでもらう。選びなおすことはできないから注意しろ。種族によっては特定部位が発生することもある。」