視聴者への説明1
「でも、リーゼは大丈夫なの?配信急に初めて視聴者が知らない人とプレイしてて、急に切れたってなったら心配しない?」
「それは・・・大丈夫だと思います。何かあっても迷惑はかけません」
う~ん、私としてはしばらく一緒に行動できるフレンドが増えて助かるくらいだから、そんなに重くとらえないでほしい。もうやっちゃったのは仕方ない。私がいいって言っているからいいのだ。
それよりもリーゼのほうが心配だ。配信は少ししか見てないけど、かなり人気でガチ恋みたいなのもいた気がする。反転アンチになったらリーゼがかわいそうだ。
あ、ならもう私が説明すればいいんじゃない?出会いからなぜ今一緒に行動しているのかまで。そうだね。それがいい。鉄は熱いうちに打てって言うし。
「リーゼ今から配信付けれる?」
「え、つけれますけど・・・何かあるんですか?」
「いっそ全部説明しちゃおうと思って」
とりあえずリーゼに私が考えたことを全部伝えた。リーゼは悩んでたけど、何より私がやりたいと言ってるのでしぶしぶ決行。場所は始まりの町のセーフティーエリア。
こういうのは隠すのが一番まずいのよ。仕事をしていたら学んだ。先送りと嘘はまずいって。
「それじゃ行きます。・・・視聴者のみなさんこんにちわ。先ほどは突如配信を切ってしまってごめんなさい。少し説明したいと思います」
〔こんリーゼ〕
〔お、また?〕
〔やっぱミスだったのね。明らかにこっち意識してなかったし〕
〔隣のロリ美少女を紹介してください〕
リーゼにお願いしてついでにコメントも見られるようにしてもらった。配信者になったみたいでちょっと興奮する。あと私をロリ美少女って言ったやつ。私は成人済みだ。残念だったな。
リーゼの説明は20分もかからずに終わった。まぁそもそもリーゼと会って一日しか経ってないから話すこともない。
「これで私がルピナスと行動してた理由は全部です。これからしばらく、私は謝罪の意を込めてルピナスと一緒に行動します。何か質問がある人はいますか」
〔まぁないかな〕
〔別にゲームをだれとやろうと自由だしな〕
〔ゲームに関することが聞きたい。ハティの言ってた〈真髄〉に到達したって何?言葉の意味は分かるんだけど〕
「えっとそれは・・・」
リーゼがこっちを見る。まぁこれは私しか答えられない。ちゃんと答えるから大丈夫。
「それは私が答えるよ。〈真髄〉はスキルの一つだね」
〔おお〕
〔ロリ!素晴らしいロリボイスだ!〕
〔教えて教えて〕
真ん中のやつそれ私以外に言ったら殺されても文句言えないと思うよ。私ですら今イラってしたもん。
「・・・〈真髄〉は究極魔法を行使したときにもらえるスキルです。効果は文字による詠唱が可能になるのとMP調節することで魔法の威力の強弱がつけれるようになります」
〔は?〕
〔つっよ〕
〔究極魔法ってなんですか〕




