どうしよう
砂浜に昆布を干しても問題ないのだろうか。出汁成分が砂に吸収されたりしない?仕方ないのでテントの上に干すことにする。どうせログアウトの時くらいしか使わないのだ。多少昆布臭くなったところで問題あるまい。
さて、海中での魔法発動方法について考えなくては。といっても取れる選択肢なんて3つしかない。
一つ目。あきらめる。論外。非力な私にどう戦えというのか。私がこのゲームを楽しめている理由は魔法のおかげが半分以上を占めているんだぞ。そんな私から魔法を奪ってみろ。ステータスが高いだけの木偶の棒の完成だ。
有り余るHPと耐久のおかげで死なないのが余計にたちが悪い。
二つ目。これまで全く使っていなかった文字による魔法発動。実は〈真髄〉には、発声だけでなく文字による詠唱も可能にする効果があるのだ。ただこの方法には問題がある。何かというと、発動の仕方がわからないのだ。
一度試したことがあるのだが、ただ書くだけでは発動しない。その時は地面に書いたので、材料の問題かと思い他にもいろいろ試したのだが、全部だめだった。システムのウィンドウ、ルキナさんにもらった魔力付与紙、モンスターの毛皮などなど。うんともすんとも言わない。
これはおそらく、何らかのスキルがほかにも必要なのだと思われる。恐らく運営さんは、いくつかの魔法に関するスキルを取得したうえで〈真髄〉を獲得することを想定していたと思われる。〈詠唱短縮〉の説明文に『真髄に至る道の一つ』と書かれているのがそれを示している。
ただ私はそれらすべてをすっ飛ばして〈真髄〉を取得してしまったので、スキルの本来の効果を十全に扱うことができないのだ。
なのでおそらく、どこかの町で魔法に関するスキルを探せば、どこかのタイミングで文字による魔法の発動が可能になると思われる。
ということで三つ目、これしかない。新しく魔法を創る。なんだかことあるごとに魔法を創っている気がするが仕方ない。得意なことで勝負しているだけだ。
どんな魔法を創るかだが、これは簡単だ。顔を空気の層で覆うだけでいい。なんせ呼吸が必要ないのだから、発声と視界確保ができるだけでいいのだ。これで呼吸が必要だったら、かなり長い魔法を創らなければならなかったけど。
詠唱はシンプルに『風よ、私の周囲に空気の層を作れ』でいいか。あ、でも効果時間も入れないと。それなら・・・うん、こうでいいか。
ということで魔法を・・・魔法を?
まて、教本がないから魔法が作れないぞ?
書いてる最中「あれ教本無いから文字わかんなくね?」と気づいた自分を褒めたいです。それとこれからどうしましょう。




