『収穫』と〈鑑定〉
「お姉さん、ここで試すね」
「ええ、フォレストウルフがきても追い払ってあげるから安心なさい」
あの狼フォレストウルフっていうのか。まぁお姉さんが見てくれるなら安心だろう。強いのかは知らないけど、少なくとも私よりは強いだろうし。魔法を使える時点で。
目の前にある推定薬草に魔法をかけて採取する。頼むぞ、金策が楽になってくれ。
「『収穫せよ』・・・お?おお!?すごい」
薬草を一束採取したら、採取した薬草が光りだした。きらきらしたエフェクトが飛び散ってる。肝心のお値段は?
【素材】???
???
〈鑑別〉80G
すごい、50Gも高く売れるようになった。まだ採れるし全部取っちゃおう
「『収穫せよ』『収穫せよ』『収穫せよ』』」
合計7束、560Gになった。(収穫)強いかもしれん。戦闘に使えないけど。あ、お姉さんに見せてあげよ。
「お姉さんお姉さん、みてこれ。きらきら光ってる薬草採れた」
「あら?これは・・・すごい、上薬草だわ。ここらへんじゃ生えてないのに・・・」
あ、薬草なのは確定したね。それにしても上薬草とは。『収穫』属性を使って採取したら品質が上がるのかな、上ってついてるし薬草より品質はいいでしょ。これで教本のお礼ができそう。
「お姉さん、採取続けるね」
「え、えぇ。それにしてもすごいわ・・・」
お姉さんが一人の世界に入っちゃったので、なるべく遠くに行かないように採取を再開する。この木の実はどう?初めて見るやつだけど。
【食材】???
???
〈鑑別〉700G
700G!?一気に値段が跳ね上がった。5個あるから、3,500G!もう〈鑑定〉とれるじゃん。帰りましょう帰りましょう。
「お姉さん、採取できたから帰ろ」
「あ、ええそうね。お店に戻りましょうか」
お店に戻って採取したのを売る。4,060Gの収入なり。合計6,910G。これで〈鑑定〉が取れる。本借りに行こっと。
「お姉さん、また売りに来るね。ばいばい」
「ええ、待ってるわ」
お姉さんにあいさつをしてそのまま本屋へ。〈鑑定〉とったらどうしようかな。あ、魔法創んないとダメか。私魔法型だから、戦闘ができない。そのあとは採取なりしながら王都を目指そう。
「いらっしゃい。ん?この前の異人か。お金が用意できたのかい?」
「うん、はいこれ」
「確かに。ここで読んでいくかい?」
「いいの?ならここでお願いします」
許可をもらったので奥で本を読む。なるほど、〈鑑定〉は名前と説明が見れると。弱点とかを知りたいならまた別のスキルが必要なのね。覚えた。
≪一定の行動からスキル〈鑑定〉を取得しました≫
よし取れた。今日はもう遅いしログアウトかな。晩御飯食べてないし、ちょっと食べてから寝よっと。
「店員さん、ありがとう」
「もう覚えたのかい、早いね。また来な」
お店を出て、宿屋に泊まってログアウト。宿泊で500G使っちゃったから、これで1,410Gになった、またお金稼がないと。ないと困るだろうし。
今日はお疲れさま、私。明日も頑張ろう。




