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第3章 オーネスト王国激震篇 20


「本格的に鍛える前に、マディクスには【黎明】と接触して頂きますわ。あのパーティーに兄がいるのでしょう?」


 僕の体調も戻り……さあ、再び鍛錬を再開ってところで残念災厄神様が爆弾を投下してきた。

 兄?

 僕の知るマギクスに兄弟は存在しないって事は、今世のマディクスとしての兄弟って事か?


「何故それを!? ……いや、【神】の前でつまらない隠し事は不可能ですね。…………正直、この場に来るまでは自分にも迷いがありましたが、アルベルト殿下が御健在であると知った以上、この私に迷いはございません」


「何か勘違いしておりますわね。私は貴方を疑って言ってるのではありませんのよ? そんな事は承知の上で、【黎明】の情報収集の片翼を担う存在だと思わせて来なさいと言っているだけですわ」


「と、言うと?」


「あの者達も任務である以上、情報収集に何時迄も時間を掛ける訳には行きませんでしょう? そんな中、現地に信頼の置ける内通者を残して帰還出来るという状況は渡りに船となる筈ですわ。その情報をこちらで操作出来るのは有利な状況だと思いませんの?」


 なるほど、【埋伏の毒】って事か…………

 しかも、それならマディクスが骨肉の争いをせずに済む可能性も高くなる。

 災厄神のクセに考えてるな(笑)


「…………お気遣い頂きありがとうございます。正直、共に過ごした期間はそこまで長くはありませんが、仲が悪いといった事もない兄でしたので、直接討つのは気が進んではおりませんでしたので」


「何処かの変態偏屈男と違い、私の意図を曲解せず理解してくれて助かりますわね(笑) 戦争であろうが、紛争規模であろうが、諜報員が最前線に直接戦闘の為に出るなんて事は有り得ない以上、ここで【黎明】を帰国させる事が出来れば少しは安心出来るでしょう?」


 少しは見直したって思ってたけど、『変態偏屈男』ってのは誰の事を指してるんだ?

 この残念災厄陥没胸寸胴お子ちゃま体型創造神が!!

 !?

 と、とっ、とっ、ぷぎゃー!!!!!!


『ほう、三合は防げるようになりましたのね(笑)』


 何の前触れもなくの時間停止と同時に強襲、創造神って云われる存在のやる事か?

 とはいえ、少しづつ僕の剣の腕も上がってるのか?


『この程度で『腕が上がった』なんて笑わせてくれますわね(笑) せめて反撃出来るようになってから仰っしゃいなさいな』


 喧しい!!

 話が逸れて進まないから本題に戻れよ!!


「ムゥ……」


「お、奥方様? どうされましたか?」


「また、二人でイチャイチャしてる……」


「イチャイチャじゃない!!」


 相変わらず、時間停止してる筈なのに気配を察知して不機嫌になったルナ達にマディクスが動揺しているが、マディクスは直接その目で見たんだから何があったか分かってるよな?

 イチャイチャじゃない、虐殺されてんだ!!!!


『プッ(笑)、軽い鍛錬を…………虐殺(笑)』


 黙れ、この残念災厄創造神!!


 澄ました表情のまま念話内で煽って来る災厄神のおかげで話が進まないが、【埋伏の毒】ってのは悪くない策だな。


「と、ともかく、私はリーファンスで兄と接触すればよろしいのですな?」


「前世の記憶が鮮明になった事で口調が無茶苦茶になってますが、そこには気をつけて接触して下さいな」


「は、はい」


「後、今後は間違っても【アルベルト】の名は口にしないように。このクズ男は【カイト】であって、かつての魔帝国の皇太子ではありませんわよ」


「…………はい。理解しております」


「そして、今後は従者のような口調も改めなさいな。心情的には難しいかもしれませんが、策の破綻はそういった細かな部分から生じる蟻の一穴からですので」


「そ、それは…………」


「貴方に許される返事は『はい』、『かしこまりました』、『御意』の三択ですわよ?」


 何故か威圧感を増した災厄神様がネタ丸出しの三択をマディクスに迫るが、迫られた当の本人はそんな冗談を理解する事なく、生真面目な返事を返す。


「は、はい。気を付けます」


「まだ少し固いですが…………まあ、私に対しては『年長者に対する礼』と認識されるでしょうから不問としますわ」


 ここで最大級のネタを放り込んで来やがった(笑)

 いや、自分の見た目を自覚してる?

 誰が見ても【幼女】だよ!?

 幼女が年長者宣言って……自分で【ロリババア】宣言してるだけって気づいてる?(爆笑)

 プッ、ぷぎゃあぁぁぁぁぁぁーっっ!!!!


『後何回……細切れにされたいのか仰っしゃいなさいな(# ゜Д゜)』


 い、一合も止めれなかった?

 今迄、あの剣撃は本気じゃなかったってのか!?


「か、カイト君、顔色が悪いけど大丈夫?」


 ぎこちない口調でマディクスが聞いて来た。

 まあ、あのマギクスが僕にタメ口をって言われたんだから多少の動揺はあるだろう。

 

「気にする事はありません。常在戦場を言葉ではなく経験として覚えているだけで心配する要素はコレッぽっちもございませんわ」


 ぐぬぬぬぬぬぬぬ…………

 なまじ正論なだけにタチが悪い。


「マディクスも知ってるだろ? 性格と性癖の歪んだ何処かの創造神が僕にやってる事を」


「その言葉は見事なブーメランですわね(笑)」


 だからぁ、何で異世界の女神様が現代日本のネットでのノリを理解してんだよ!?

 ブーメランなんて単語がここで出て来る辺りがアンタの存在を胡散臭くしてるんだよ!!!!


『誰がレ◯ホーですの!!(# ゜Д゜)』


 その辺だよ、胡散臭く感じる原因は!!!!

 怒ったふりしながら、古臭いネタをぶっ込んでんじゃねえ!!


いつもお読み頂きありがとうございますm(_ _)m

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