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第3章 オーネスト王国激震篇 16


「で、では、本当にアルベルト殿下でしょうか!?」


「姿型はヴォルクの息子のロード君だけど、中身は正真正銘マギクスの知るアルベルトだよ」


「う、うおぉぉぉぉぉぉぉっっ、これも神の配剤か!?」


「…………残念災厄神のね」


 お互いが持つ記憶を擦り合わせ、僕の魔法を確認したマディクスはかつての口調で感激の声をあげているが、気弱そうな少年の見た目のせいか違和感が凄いな。

 それに、この世界の神は敬うような存在じゃないぞ?

 

『本当に死にたいみたいですわね(# ゜Д゜)』


 こうやって、直ぐに人を脅して来るヤクザ顔負けの破落戸が少女の見た目をしているっていう残念な存在なんだから(笑)


「はいはい、いいから横になりなさい」


「カイトぉ、まだ無理しちゃ駄目だよぉ」


 ルナとラナが、マディクスが落ち着くのを待っていたかのように僕に声を掛けて来た。

 いきなりマディクスがやって来た事で生じた緊張感で忘れてたけど、そういえばまだ熱があったんだよね(笑)

 緊張感がアドレナリンでも分泌させてたのか、今の今まで気になってはいなかったけど、落ち着いた今は頭がクラクラしている。


『先程まで、インフルエンザの症状は解除してあげてましたが、この私を敬わないどころか災厄神呼ばわりする不心得者は、暫く苦しみながら懺悔しなさいな』


 (´Д`)ハァ…

 やってる事が本当に災厄神そのものだろ……

 僕に対して荒御魂の部分が多過ぎないか?


「あのアルベルト殿下が……エルフの奥方様を御二方も迎え………このマギクス……感無量で……ございます」


「おっ、奥方!?」


「まだ、その予定だよ?」


 僕をベッドに強制連行していくルナ達を見たマディクスが、何を勘違いしたのか一人で盛り上がっているが、それに反応したルナは顔を真っ赤にしながら動揺した。

 対してラナは平然とした様子で現状を伝えているが…………予定って、僕の意思確認はいつしたの?

 いや、二人が嫌いとか不満だとか言うつもりは無いけど、二人とは精神的な年齢差があるし、何よりも……魔族だった頃と違って現在の僕の肉体は人間のものだ。

 当然、エルフである二人とは寿命って点でかなり大きな問題が生じるんだよ…………


『言い訳としては真っ当に聞こえますが、【神格】を持つ者となれば何の問題も無い話ですわね(笑) ヘタレがどんな言い訳をするのかと期待してましたが…………変態童貞らしい言い訳ではなく一般的な言い訳とは、正直ガッカリでしたわね(笑)』


 んだと!?

 この淫乱残念災厄神!!

 テメェの頭の中はソレしか無いのか?

 

『その反応こそ、貴方が変態紳士である証明でしょう? 本来、子孫を残す為の神聖な行為であるものを、『淫乱』だの『お尻大好き』などと変質的なものとして扱う貴方が可怪しいのですわ』


 誰がいつ『お尻大好き』なんて言った!?

 そうやって、僕を下げるような捏造を繰り返すのはどうなんだ?

 アンタのコンプレックスを、僕に変質的な捏造を繰り返す事でぶつけてるだけじゃないのかぁ!?


『コンプレックス? 美を理解出来ない獣はコレだから(笑)』


 何処の世界に『寸胴』、『陥没胸』、『お子ちゃま体型』を【美】って表現する感覚が存在するのか聞いてみたいね(笑)

 あぁ、一部のロ◯コンになら需要が有るかもしれないけど、中身はとんでもない下衆なババァだから…………


『何度細切れにしても学習しないドMですわね(´Д`)ハァ…』


 いっ、今、何回僕を殺しやがった!?

 細切れどころか、粒子レベルまで斬り刻んで…………戻ったところを更に斬り刻むなんて人間の所業じゃないだろ!!


『あら? 私は【神】、貴方は【魔族】、何処に人間が?(笑)』


 ふっ、ふざけんなぁ、この災厄神が!!!!


「お、奥方様、何か不穏な空気を感じるのですが?」


「カイトとクラウディア様のいつものイチャイチャよ٩(๑òωó๑)۶ あと、奥方様って呼び方はやめて。貴方はカイトの側近だから特別にルナって呼ぶ事を許してあげるわ」


「私の事はラナって呼んでね」


「おお、有り難き幸せ。では、恐れながらルナ様、ラナ様とお呼びさせて頂きます」


 何か、ルナ達とマディクスは仲良くやって行けそうな空気になってるな。

 でも、ルナやラナって呼ぶのが特別?


『エルフ族は余程近しい者でなければ略称で呼ぶ事は許しませんわよ? まさか、その程度の常識すら知らなかったと?』


 えっ?

 そうなの?

 ルナ達は僕と出会って直ぐに略称で呼ぶようにって言ってたから、普通の事だと思ってたんだけど…………


『(´Д`)ハァ… 報われない健気ですわね』


 な、何だよ!?


『マディクスも、貴方がルナ達を略称で呼んでいるのを見て【奥方様】と呼んでいたでしょうに』


 近しいってそういう意味!?


『正確には家族、又はそれに準じる存在ですわね』


 えっ?

 って事は、ルナ達は僕と出会って直ぐに、僕を家族に準じる存在って認めてくれてたって事?

 

『鈍感系主人公でも気取ってるつもりですの?』


 いや、気取るも何も……モテた経験って前世でも皆無だったし!?


いつもお読み頂きありがとうございますm(_ _)m

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