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ラスボスあらわる

ラスボスがあらわれた

たたかう

にげる

→はなしをする

Mさんとの面談の後、個展会場として使わせて頂くレンタルスペースを予約した。 平和台駅前という好立地に加え、期間が一ヶ月単位、利用料も格安である。シェアオフィス、シェアキッチン、カフェとして営業している為、一度搬入してしまえば常駐する必要もなく、逆に珈琲でも飲みながらのんびり訪問を待っても良いし、店内の隅で制作活動も可能だ。シェアオフィススペースはイベントで貸し切ることもできる。

オーナーのFさんは市内の創業スクールの活動もされており、沢山の提案を頂いた。実現に至らなかったものも含めて、下に羅列しておく。Fさんの企画力を実感して頂きたい。


_______________


1・似顔絵と一緒に写真も飾ってはどうか

似顔絵と写真、アングルが違うのも面白そう


2・展示の横の壁に、ポスターやユニフォームを飾ってみたい

ポスターを店内・店外に掲示できるよう何枚か頂けるだろうか

ユニフォームを1枚お借りすることは可能だろうか


3・グッズ販売などでクラブの収益に貢献したい

市内創業スクールの事業として運営しているので、クラウドファンディングのノウハウもある

缶バッジなど小さな物なら、店外に設置してあるガチャガチャマシンも利用可能なので声をかけて欲しい


4・展示は1ヶ月単位での棚貸し出しなので、イベントをするのであれば土日祝のどこか1日店内スペースを提供するのは構わない(飲食で利益になるならイベント歓迎)

混雑を避けるため人数制限等する予定であれば、「選手に会えるチケット」「一緒に写真を撮れる権利」販売などしても良いかも

規模が大きくなるなら、イベントのみ外部でやってもらっても構わない(話題になるなら、店内でやらなくても、展示と合わせてアナウンスはする)

施設側としては、9月19日がオススメ


5・市内の人、特に子供たちにアピールしたい

効果的な宣伝方法を一緒に考えたい

_______________


これらをそのまま、Mさんに送付した。正直、イベントの類いに企画側で参加するのは学生以来だ。似顔絵も描き始めるとなかなか思うように進まず、「イベントに関しては何とか責任者同士で話を進めてもらって、イラストに専念したいなぁ~」などと生来の怠け者気質が顔を出し始めていた。

ところがMさんからの返信は、「では、代表のAと一緒に伺います」だった。……うん?G代表も来るの!?


いきなりラスボス登場である。それはつまり、アレだね、色々要望出されて押しが強くて断れなくてタスク増えていっぱいいっぱいになるパターンのやつじゃない?経営者ってだいたいそういう人のイメージだよ!(超偏見)

昔アルバイトしていた会社の専務(実質的なボス)がそんな感じの人だったので、警戒心MAXである。

あの時は色々大変だったなー。いや、悪いのは自らのキャパシティを超えても何も断らずに予定を詰め込んでた自分なのだけど。今回は油断するとチーム愛ゆえにあえて嬉々として詰め込まれに行きそうな自分が怖い……いやいや、代表が押しが強過ぎるタイプとは限らないし……でもなぁ……

焦る私を横目に、夫は「良いなぁ、代表と会えるのか~」と呑気に羨ましがっていた。


ラスボスとの決戦の日、もとい代表を交えての打ち合わせの当日は、夫も最終チェックと称して、代表の経歴基礎知識を共に確認してくれた。うちの夫、基本的にはすごくいい人です。


実際にお会いしてみると、G代表は案外腰の低い丁寧な方だった。顔は濃いけど、纏う空気感は爽やか。流石は元Jリーガー。Fさんとも意気投合したようで、市内の飲食店を盛り上げる為の取り組みについて熱く語っていた。そう、この時に代表が提案していたのが現在NAGAREYAMA F.C.ファンパートナー特典となっている「おいしいパスポート」である。

店ではちょうどメニューにアイリッシュコーヒーが出ていた為、少し前までアイルランドでプレーしていた代表は「懐かしいなぁ」と嬉しそうに飲んでいた。アイルランドではサッカーの傍ら、持ち前の行動力を生かして様々なイベント企画をやっていたらしい。後に奥様となるMさんともアイルランドで出会ったとのこと。夢を追いに行った異国で運命の相手に出会うとは。なんてロマンチック!このCP(カップル)、一生推す!


別方向の妄想の扉が半開きとなったところで、この日の打ち合わせは終了。帰宅したところで気付く。あれ?イベントの話が進んでなくない?

会場のカフェにクラブのポスターを飾ってもらい、名刺を置かせてもらい、NAGAREYAMA F.C.独自の取り組みも知り、連絡先や名刺を交換し、代表の人柄・魅力にも触れられて実りある1日だったけど、イベントの話は結局……???


どうやら9月のイベントは、また練り直す必要があるらしかった。いやそもそも企画は専門外なんですがーーー!

次回、初めてのイベント参加。

そしてついにあの人が…

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