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君は、てっきり僕の親友の彼が好きなんだと、

作者: 七瀬





___僕の大好きな女性は? ステキな女性なんだ!




・・・でも? 僕は、いつも遠くから彼女を見ているしか。







___僕と彼女と僕の親友の男の子とは? 幼馴染なんだよ。

昔から仲が良かったんだ!



僕は、密かに彼女に想いを寄せていたんだよ。

僕の親友のナイトも彼女の事が好きだったらしい!



ナイトは? 僕と違って積極的で自分で決めた事は曲げない!

男らしいというか? 頼りがいのある男だよ!


僕の親友だけど、、、?

本当に、僕はナイトに憧れも抱いているんだ!




・・・それに比べて。

僕は優柔不断で、何をやっても上手くいかない!




___だから、なのか?

僕は、そんな自分が凄く嫌で調子に乗って、、、! 

自分の車を1人で乗り回していた時。

交通事故に遭ってしまったんだ!


かなりキツイ! 急カーブを曲がり損ねて、崖に落ちてしまった。

僕は、一命は取り留めたのだけど、、、。




・・・両足をなくしてしまったんだよ。








___二人は、僕が事故に遭って直ぐに病院に駆けつけてくれてね!

僕の、両足がないのを見てビックリしていた。




・・・僕だって。

相当! ショックだったけど、、、。



彼女のあんな顔を、僕は初めて見たかな...。

悲しみと怒りと僕への同情もあったと思う。



___二人は、その時何も言えずに、、、。

そのまま、僕の病室から出て行ってしまった。






___でも? 次の日、僕のお見舞いに来てくれた時は、、、。

2人は、昨日と違っていたよ!


『___こんな所に、ずっといる気か作磨?』

『いい加減! 大人になってよ! そういうところ、お子ちゃまなんだから~』

『アン! 分かったよ! 2人の為にも頑張ってリハビリする!』

『そうだぞ! 負けんな! 作磨が退院したら? 3人で旅行に行こう!』

『___作磨は? 何処に行きたいの?』

『台湾に行きたいな~』

『___分かった! じゃあ、3人で行こうな!』

『あぁ!』

『___それじゃ~もっと元気になって、頑張ろうね!』

『うん!』





___2人は、僕の為にほとんど毎日、僕のお見舞いに来てくれたよ。

なんて! いい友達を持ったんだと僕は思ったかな。



2人から、励まされると、、、?

僕も、本気でリハビリを頑張らないとって思えたんだ!!!





・・・でも、それと同時に。

2人の仲が、凄くよくなったと思ったんだよ!


仲良さそうに、僕が見ていないところで2人で楽しそうに、、、。

きっと、アンも! ナイトが好きなんだろうと想っていたんだ。




・・・僕みたいに、両足がなく。

一生、車椅子生活をする男より、ナイトの方がイイとね!









___僕は、なんやかんやで無事に退院出来る事が出来たんだよ!

苦しいリハビリにも頑張ってね!


みんな2人のおかげだよ!

どんなに苦しくても、2人の事を思うと頑張れたんだ、、、!




___僕は、退院の日。

2人に、深くお礼を言った。


『___本当に、ナイトとアンのおかげで! 僕は、辛いリハビリも

頑張る事ができたよ! ありがとうな、ナイト、アン!!!』



___深く僕は、車椅子から頭を下げると、、、?


ナイトが最初に口を開いた!


『___なんだよ! 作磨らしくないじゃないか! なあ、アン?』

『・・・・・・ううん。』



___僕が、完全に頭をあげた時、、、。

既に、アンは下を向いて泣いていた。


ナイトも、薄っすら泣いていたと思うが、明るく振る舞っていたと思う。



___ありがとう、2人とも、、、。








___僕たちは、約束通り!

僕が退院して、数日後、、、。



3人で、台湾に行く事にしたんだ!

僕は、車椅子だけど、、、。



台湾では、日本語が普通に通用する国らしい。

日本語で喋っても、通じるんだよ!



3人でいる時間は、夢のような時間だった。

ホテルは? 僕とナイトが同じ部屋で、アンは別の部屋だった。




___次の日には、日本に帰る事になっていた。

その日の夜、ナイトが僕にこんな事を言ってきたんだ!


『___なあ、作磨はアンの事、どう思う?』

『___えぇ!? 急になんだよ!』

『___いや? 随分前に、俺さ! アンにコクったんだ~そしたら?

他に好きな男がいるから、【ごめん!】って言われて、、、。』

『・・・あぁ、ううん。』

『アンの好きな男って? ひょっとして、作磨なんじゃないかと思って

るんだよ俺!』

『・・・なんでだよ! アンは、僕だとは言わなかったんだろ?』

『・・・あぁ! だけど? あの顔は、絶対に作磨の事が好きな顔だよ!』

『・・・意味が分かんないよ! どんな顔だよ!』

『___まあ~いいか! いつか分かるよ!』

『・・・えぇ!? どういう事?』

『___アハハ~作磨は知らなくていいよ!』

『___なんだよ! 僕にも教えてくれよ~』

『もぉ~寝ようぜ~明日も朝早いしな!』

『・・・あぁ、』





___最後に言った、ナイトの言葉が引っかかったんだ!

“いつか分かるよ!”って? どういう事なんだろう。








___でも? そのナイトが言った! “いつか分かるよ!”は

直ぐに、僕にも分かる事になったんだよ!



アンから僕に、二人きりで話があると言われたからだ!

僕は、何も考えずに、、、。

アンの後を車椅子で着いて行くと、、、?


『___前からずっと! 言おう言おうと思ってたんだけど、、、?

私ね! 作磨の事がずっと好きだったの! だから、私と結婚してくれない?

ずっと、私が作磨の面倒を見ていくから!!!』

『・・・アン、』

『___ねえ、私と結婚しよう!』

『・・・あぁ!』






___僕は、アンは?

てっきりナイトが好きなんだと、想っていたのに、、、。

違っていたみたいだ!



・・・ナイトには、本当に申し訳ないと思っているのだけど、、、。

僕は、アンと一生! 人生を共に生きていこうと思っている!



___だって! 僕もずっとアンが好きだったから!

叶わぬ願いが、叶った気がして嬉しいんだよ!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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