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天の箱庭  作者: ゆゆ
3/5

わたし育成計画のお話

自分のコンディションを確認する。


体力、呼吸は整ってるけど全身重い、だるい、疲れた、気合で頑張ろう。

魔力、MPゲージなんて便利なものはないから分かんないけど頭くらくらして気持ち悪い。たぶん魔力切れ間近。武器符の複数同時作製と維持は思ったより魔力を喰うみたい。戦闘になった際はやれて一撃といったところか。

そしてレベルアップによる新スキルはメニュー画面を開く必要があり、相手がそんな猶予をくれるかどうか不明。

結論。敵だったらヤバいのでとりあえず逃げたいです、はい。



『そんなに警戒しなくても取って喰ったりはせぬぞ』


「姿が見えないのにそんな事を言われましてもね」



そして何が一番問題かというとこちらは相手を捕捉できていないのだ。

声を掛けられたからそんなことはないと信じたいが奇襲され放題状態。

逃げようにも、どの方向に逃げればいいのかわからない。

声の方向から判断しようにも何か頭の中に直接響いてないですかね、これ?



『儂なら目の前に居るのじゃがの』



目の前。一面森林風景。強いて言えば先程の戦闘で相手の攻撃を肩代わりして貰った大木。ああ、ファンタジー世界ならそういうのもあるのか。まだまだ認識が甘いようですよ、私。



「目の前の貴方が話しかけているという事でよろしいでしょうか」


『この体は依代じゃがの。その認識で構わぬ』



()()。嫌な事を聞いた。木だから燃やせば倒せるというわけではないらしい。そもそも火を扱うスキルは未所持であるが。

憑依されて体を乗っ取られる。植物に寄生される。地面から突然根が生えてきて串刺しにされる。碌な未来が思いつかない。



『お主顔に似合わずえぐい事を考える奴じゃの』



キャラメイクした顔だから見た目はいいよね。あと会話時の愛想笑い標準装備は社会人として必須スキルですよ?たまにヘラヘラ笑ってんじゃないって怒られるけどね。そしてこちらの思考も読み取れるとなると最早お手上げだ。せめて痛くしないようにあっさりやって欲しい。



『取って喰ったりはせぬと言っておるじゃろうに。お主に幾つか頼みがあっての』



歳を取ると話が長くなるのは種族に関わらず共通なのだろうか。どうでもいい話が附随していたが要点をまとめるとこうなる。

・この相手は周囲の森を統べる樹の精霊らしい

・手痛い目覚ましを喰らった。傷口がチクチクするので癒してほしい

・森と共生できそうもない連中が増えてきたのでその駆除


本当に森の統治者かどうかは判断出来ないけど格上なのは明らかだった。こちらが回復スキルを有している事を確信している口振りから鑑定スキル持ち。尚且つ鑑定された事に全く気付けなかった事から魔力もこちらが圧倒的に劣ると考えられる。



「私の治癒術で癒せるような傷には見えませんが」


『自然治癒だと30年くらいかかりそうじゃからの、少しでも早くなればそれでよい』



自分でやった方が早いような気がするので聞いてみると誓約があるそうで条件外で力を振るう事を禁じているらしい。食い込んだままの斧が伸びてきた枝に巻き取られ運ばれるのを見ながらそんな言葉を聞いた。尚サイクロプス(仮)の死体は地面から生えてきた根に引きずり込まれていった。うん、これを相手にするのはどう足掻いても無理っぽいので目の前の存在は信じるというか諦めた。

魔力に余裕があるときに治癒を施す。その代わりに休憩所としてこの場所を提供してくれることになった。戦う事はしないが接近した者がいる時には知らせてくれるそうだ。もちろん私も警戒を疎かにすることはしないが常時警戒は無理なのは分かりきってるから提案を飲む事にした。

休憩で回復がてらメニューで状態確認。初戦闘での反省点を振り返りながら今後の方針を考える。


妖狐族:レベル7

符術士:レベル3

スキル:武器符(5)、魔力回復(3)、治癒符(1)、気配遮断(2)、気配察知(2)、樹霊の加護

残ポイント:8


種族レベルは一気に6も上がっていた、やっぱり強かったんだねあれ。

職業レベルの上がり方が低いのは敵を倒した経験値よりも符術士としての熟練度的な目安なのかな?スキルレベルは初期スキルだけあって成長補正でもあるのだろうか?最後に短剣で瞼ごと貫けたのは戦闘中にもレベルが上がってたおかげかもしれない。そして最後のはナンダコレ?



『身分証明のようなものじゃ』



当然のように読まれる思考。喋る必要がないから楽だけどね。神様に引き続きこの相手もプライバシーという概念は通用しないらしい。

それはともかく加護の効果としては彼?の領域内で僅かながらの能力向上と加護を持っている者同士はなんとなく認識できるらしい。要は持ってない奴を駆除して来いと。たぶん監視も込みだとは思うけど、とりあえずどういう存在か分かったので呼び方は神樹様(仮)として形だけでも敬っておこう。


神樹様(仮)関連はもう諦めているのでポイントを消費してスキルの取得に移る。

種族・職業共にレベルアップでスキルポイント1獲得かな?ゲーム脳で考えるとレベルが高くなると増えるかもだけど。スキルの取得コストは最低でも5と中々重たい。今はとりあえず1つしか取得できないのでしっかり考える。


先の戦闘で何が一番問題だったっていうと今の構成だと近接戦闘しかできないんですよね。オワタ式戦闘とかもうやりたくないので遠距離での攻撃手段は絶対に欲しい。属性魔法や状態異常を狙えるスキルなども考えたけど色々応用が利きそうな《念動力》というスキルを取得。俗にいうサイコキネシスです。

最初は小さな石くらいしか無理らしいけどゆくゆくは《武器符》と組み合わせて剣や槍を飛ばして楽に仕留めれるようになりたい。防御面でも念動フィールド的なバリアを常時張れるようになることを期待している、魔力が回復したら練習しなくちゃ。


ぶっつけ本番だったけど戦闘に関しては他のVRゲームの経験のおかげか問題なく動ける事が確認できた。やっぱり思い通りに動く体っていいね。元現実の体じゃあんなうまく動けるわけないしね。

眼に短剣を突き刺す感触が若干気持ち悪かったけど命を奪う事に対しては抵抗はないみたい。ゲーム感覚が抜けてないのか元々ヤバい奴だったのか…まあ、答えの出ないことを考えても仕方ないし割り切れる人間だってことでいいや。そもそも命あるものは他の命を糧にしないと生きていけないからね、諸行無常。


続いて私というキャラの育成方針を考える。

主力は≪武器符≫で問題ない。とはいえ魔法耐性を有する相手に対しては物理攻撃手段を用意しておきたい。ゲームみたいに武器屋で購入できればいいんだけど今の能力で人里に向かうのはリスクが高い。どこかに都合よく落ちてるといいな、こんな森の中じゃ望み薄だけどね。

あと《魔力回復》が武器化の維持魔力を上回ったら常時武器化して携帯しておきたい。それぞれのスキルの熟練度稼ぎにもなるし初見殺しとしてそれなりに有用だと思う。魔力視や魔力感知など対応スキルはあるだろうけど常に具現化させていれば見えるものだけに注意がいっちゃうってやつだね、うん。MP表示がないから管理が難しいという問題がそもそもあるけどね。

《治癒符》は神樹様で熟練度稼ぎをさせて貰うとして《気配察知》は何となくあそこにいる気がするという所詮、直感強化スキルみたい。あれば便利なんだけどレベルの上げ方がいまいち分かんない。周囲に注意していくとかそんな感じかな?《気配察知》の対応スキルと思われる《気配遮断》はコソコソしてれば上がるかな?ただ相手にもよるけど正直このスキルは気休め程度だと思ってる。匂い、熱、音、魔力、生命力など探知系スキルも種類豊富だったよ。お勧めスキルだから罠スキルではないと信じたいです、はい。とりあえず可能な限りはここを拠点にして無理のないレベルアップに励む事にしましょうか、さてと。



『狸さん、少々お話しませんか?』



わからないことはハッキリさせとかないといけないよね。

Boxガチャが悪い、うん。

プロットもどきに肉付けして投稿してるけどキリのいいとこまで書ききってから定期投稿の方がいいのかな?

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