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12冊目 中古同人誌販売店は己との闘い

 どうも、吾輩です。

 これは腐女子に限らず、同人誌を愛する全ての人が直面しうる問題――中古同人誌の中からいかに萌える本を探すか! です。

 

 一般書店であれば、ほしい本の棚を探して、タイトルとわかっていれば作者名で確認する。タイトルは背表紙に描いてるので、称号が容易である。

 同人の場合でも、新刊なら対応のしようがある。新刊なら会場で手に入るし、売り切れてしまったり遠方で行けなくても書店通販やDL販売なので作品を見ることができる。便利な時代である。

 

 ところが同人誌買取販売を行っているお店というのは、どうしても雑然というイメージがぬぐえない。一応「この棚は(作品名)」「ここからは(CP名)」とブックエンドで区切ってくださってはいるが、マイナージャンルだとそれもなく、原作が同じなら一緒くただ。それに、CPはわかってもCPだけじゃあ購入には至らない(よほど飢えている場合を除く)。

 

 なので推しCPの区画が幸運にもあったら、まずその中から数冊、まとめて手に取ってみよう。

 そして素早く見比べながら「この本は設定がちょっと」「この絵は合わないな」と分別していきます。お気にいりがあればそれは速攻キープして、次の束に挑みましょう。

 

 その繰り返しです。

 冊数の多いジャンル、PCであれば、結構大変です。「もうこれでいいや」と思えればいいのですが。「最後の一束に神同人が眠っているのかも」と思ったが最後、途中でやめられません。


 この「もしかしたら」が悪い癖です。ギャンブラーの心に近いものがあるかもしれません。

ギャンブラーには当然負けがありますは、同人ものには地雷があります。

 同ジャンルの友人と並んで検品作業をしていた日「好きなんだけれどそういう対象としては見られない」というキャラの汁だくエロ同人を発掘してしまい、思わず顔を見合わせて棚に戻しました。

 

 夢破れて、好みに合う同人誌を見つけられずすごすごと撤退することも少なくありません。

 しかし豊作なら豊作で、さらに大きな問題が発生します。

 

 それは、お金。


 それを描いた作家さんの人気度や本自体の状態(薄い、熱い、古い)にも左右されますので、100円で買えるものから中古にもかかわらず2000円以上するものもあります。100円同人数冊ならともかく、2000円のアンソロ2冊、700円の同人誌5冊……なんてことになったらもう1万円近いです。ですが、買ってしまいます。なぜって一期一会だから。

 

 全部買うほどの財力を有していない場合は絞り込んで「今度の給料日に……」となったりするわけですが、そのころには店頭にもうない可能性も十分考えられます。

 

 中古同人のせちがらさ、おわかり頂けたでしょうか。


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