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暗闇にライトの光。
それが私の最後の記憶、あぁ死ぬんだなって思ったのを覚えてる。。。
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あれ?生きてる?
目を開けて知らない天井を眺めていると近くで気配を感じる。
「…………………」
「かぁさま!おきた!」
小さな男の子が嬉しそうに母親を呼ぶと、女の人がゆっくり近づいてくる。
「あらあら。ふふっ見ててくれたのね。お兄ちゃんですものね。」
「うん!」
ふぉぉぉ!美人が!美人がいる!!
艶やかな蜂蜜色の髪に透き通る様な翠の瞳。
優しげに微笑む形のよい口元は聖母といってもいいほどに綺麗だ。そんな女性が「お母様ですよ~♪」っと軽々私を持ち上げる。持ち上げる!?
「ふゃぁぁ!(えぇぇぇ!)」
「まだ、おねむなのかしら?」
絶賛パニック中ではあるが、背中をポンポンされながらゆっくりと瞼が落ちていく……
(一体、何がどうなって……)