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新商品「銃声とマグマ」

【謝罪】こちらの不手際により金曜19時に配信できませんでした。読んでくださっている方々にご迷惑をお掛けして申し訳ありません。これからもコーヒー最強説をよろしくお願いいたします。

 「新商品を出そうと思うの!」

カエデがワッと手を広げ髭男の髭を揉みくちゃにしながら言った

「ちょ、やめて。痛い!」

「いつになくやる気ですね姉さん!」

ヤンは仕事をこなしながらカエデに話を合わせる。

「無視しないで!ヤン!い〜た〜い!」

「いいわよね?」

「分かった!お願いだから離して!」

カエデはやっと髭を話すと髭男はすぐに鏡をチェックしに行く。

「ヤン君はなにがいいと思う?お菓子ね。」

「そうですね、やっぱ喫茶店と言ったらホットケーキでしょうかね。」

カエデは喫茶店らしいメニューの考案にパンと手を鳴らした。

「パンケーキとでも書いて置けば女が集まるしいいわね!」

「とでもって……。」

ヤンは苦笑いを浮かべた。



 「早速とりかかりましょう。」

キッチンの上にはいつものように小麦粉や砂糖といったお菓子の材料が出揃った。

髭男はそんなキッチンを見て冷や汗を垂らす。

「まっまあでもクッキーは大丈夫だったし、大丈夫か……。」

「えーと、これ混ぜてタマゴを、っあ。」

小さな殻が入ってしまい取ろうと格闘するが細かく諦めたようだ。

「まあどうにでもなるっしょ。」

ひとまず更に細かく砕きバレないよ隠した。

「次に粉ァ〜」

バフ!と音を立てて粉が全て出尽くす。

髭男はその様子を手を咥えて見る。

「さて、焼きましょう。」

鉄板の上に生地を垂らすと良い音を立てながらマグマのようにドロっとした……というよりマグマさながらの色をした液体を流し込んだ。

「さぁて焼くわよ〜蓋をして待つだけ。」

髭男はいざというときに備え消火器を取りに行く。

その時、急にフライパンから銃声のような音がする。

「きゃっ!なに!?」

パンッパンッと音を立て素晴らしい勢いで蓋と熱い液体が舞う。

髭男が消火器を抱えドアを蹴破ってくる。

「なっなっな!なんだこりゃぁ!!」

「まずい!逃げろ!!」

昭和の4WDトラックのような音がして鍋から火が出る。

「あっ、だめだこれ。」

髭男は諦めて空を見上げる。

美しい空を見上げつぶやく。

「いいもんだな……。」

ドカンッ!と音がなった。



 髭男が目を開けるとそこは汚れたキッチン

「死んだ……のか。」

横を見るとそこにはカエデ。

「お前も来たのか、残念だ。」

「何いってんの。」

カエデは冷静に言う。

「あれ、生きてる!やった!カエデの料理を横に生きてる!」

素直に喜ぶ髭男を丸めた新聞紙でカエデが引っ叩く。

「失礼ね!!」

「そうだ、危険物を抑えねば!」

そう言ってフライパンを覗くとそこには普通のホットケーキがあった。

「あれ……きけんbイタッ!!痛い!!ああ!」

カエデは髭男の頭を連打した。



 「もうあいつの料理分かんねーよ!」

おでこに血を流す髭男を治療しながらヤンは笑う。

「作ってる時は凄いですけど何故かいつも成功しますからねえ。」

と言って絆創膏をぽんと叩く。

「痛いよ!はあ、俺の味方は俺の店にいないのか。」

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