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season17-5 地球

 あの後、拓也達は地球に帰還した。レンも無事に戻ってきた。


 そして、それから数ヶ月後、拓也達は、みんなで海に遊びに来ていた。


「うぉー! あちぃー!」


 それを言ったのは拓也だった。今日の天気は晴れ、とても夏らしく浜辺の砂が熱を持っている。


「早く、海に入ろうぜレン!」


 レンは拓也と海へと向かう。


「まったく、いつまでもガキなんだから」


「けど、そんな彼らといるのが楽しいんだろ?」


 美奈といるのは黒人のブラッドだった。


「うん、まぁね」


「デイビットはまだ、買出しに行ってるの?」


「ああ、あいつのことだから、日本の文化とか見つけてぶらぶらしてるんじゃないか?」


「相変わらずね。相変わらずって言えば、彼らもそう。あれだけ、たくさんの戦いをして、死にかけて、それでもなおかつ笑顔でいることが出来るなんて、相変わらず馬鹿よね。たっくんもレンも。あれ? 確か、レンって泳げなかったはずじゃ……」




「レン早くきてよ。なにやってんの?」


 レンはなかなか、海に入ろうとしない。


「……おれ、実は泳げないんだよ」


「え!? マジで? 美奈さんのいってることホントだったんだ」


 拓也はレンの後ろに周る。そして、レンを押す。


「わわっ! やめろよ! おぼれるじゃねぇか! だいたい、人間が水の上に浮かぶなんて物理の法則に反してるんだよ!」


「そんなことないって! ホラ、俺が泳ぎ方教えてるからさ! 美奈さーん! 美奈さんも、ブラッドも泳がないの? 冷たくて気持ちいいよー!」


 拓也は笑顔で美奈のほうを見て手を振る。それに答えて美奈もブラッドも拓也達のほうへと向かう。




 この宇宙が誕生して約130億年もの月日が流れた。


 地球が誕生したのは約46億年前。


 そして人類の誕生はわずか、400万年前。

 

 この宇宙が誕生してから莫大な時間が経っているのに、この星に住む生命は、自分達の宇宙のことをなにも知らな過ぎるのではないだろうか。この宇宙に我々地球の生物以外に生命は存在するのか、存在するならどんな生物なのだろうか。我々はどこからやってきて、いかにして生まれ、そしてどこへいくのか。

 

 果たしてこの広大な宇宙の支配者とは誰なのか……。


 宇宙の壮大な謎が解き明かされるときはくるのだろうか……。


 すべての謎が明かされたときその先に待つものは……。



 きっと、誰もが笑顔で住むことが出来る平和な世界。


 我々が生まれた海のように綺麗で澄んだ……心地よい世界――。




  



                了


この作品を最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。長い話だったので、途中何度も更新が止まってしまい一年以上の連載となってしまい、みなさまにはいろいろとご迷惑をおかけしましたが、ようやく完結することが出来ました。これも、応援してくださった方がたのおかげです。文章的にまだまだ至らない部分があるので、時間がある時に少しずつ修正していきますが、ストーリー的にはほぼ自分の望むように出来たので満足しています。ほんとうにほんとうに長い間ありがとうございました。また次回作でよろしくお願いします。

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