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season14-3 始まりの刻

 拓也達はレトより様々な説明を受けていた。そして説明が終わりレトが話を終えようとしたとき、美奈がレトに質問をした。


「レト、ちょっと聞きたいんだけど。あなたの説明で大体のことは分かったけど、ネレセスさんの話にもあなた達の話にも一度も出てこなかったものがあるわね。あの時、アームストロング船長があなた達に渡した物。あれは一体なに?」


「……、あれはあなた達には関係ありません。以上で説明は終わりです」


 その言葉に美奈は立ち上がり静止しようとした。だがレトは立ち上がると扉から出て行こうとした。美奈は待つように促したがレトは聞く耳持たず部屋を出て行った。


 部屋には、拓也と美奈とレンが残された。


「やっぱり、変よ。あの時渡していた物がなんなのか知る必要があるんじゃないかしら?」


「確かに、あの態度はおかしいよな?」


 美奈とレンの言葉に拓也はまったく反応しない。


「どうした? 拓也?」


「……、いやなんでもない」


 拓也は少し悲しそうな目をした。美奈とレンは疑問符を抱いたがそれ以上拓也に聞くことなくその場を後にした。


 ここは、どうやら月の内部とのこと。やはり月は異性人により改造された超大型の宇宙船だったのだ。ずっと昔から人類を監視してきた。レトの話の中にこういうのがあった。


 異性人達は遥か昔から人間の歴史と深い関わりを持って生きてきた。時には天使となり舞い降りたり、神として舞い降りることもあり、人間の間で起きた紛争に手を貸したり、人類を選別して預言者や救世主を選んだり。


 そして、それらは全てアダム一人のため。アダムに正しい知識を与え、間違った道に進まぬように。


 その後拓也達は異性人達の紹介を受けた。そこには様々なタイプの異性人がいた。


 主に人型がほとんどで、その姿は地球人そのもののために区別がつかなかった。


 異性人の紹介を受けている時、拓也は思った。


 この宇宙も様々な進化を遂げてきた。喜びも悲しみもたくさんたくさん背負ってここまで来たのだと。ここにいる異性人達は一つの目的を持って団結して動いている。そして今大きな【戦争】を起こそうとしている。でもそれは仕方がないことなのかも知れない。歴史は繰り返す。生命がある限りそれは終わらない。


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