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season11-6 真実6

「アダム以外は、これより先に踏み入ることは遠慮していただきたい」


 その言葉に拓也だけでなく、その場にいた全員が驚き、疑問を投げかけている。


「アダムにはこれから火星にいくための訓練をしてもらう。訓練後我々の用意した宇宙船で、まず月へといってもらい、そこから火星へと行って貰う。月には異性人達がいるし、火星も危険な異性人がいる。ただの人間にはあまりにも危険すぎる。悪いが君達を一緒に連れて行くことは出来ない」


 ネレセスの言葉にその場にいた全員が静まり返る。ネレセスの言っていることも理解できるからなおさらだ。しかし、それでもやはり納得のいかないものがいる。


「危険は承知だ。いままでも散々危険な目にはあってきた。いまさらこの件から引く気もないし、俺は拓也と一緒に宇宙へ行かせてもらう」


「私も……、絶対に行く」


 それを言ったのはレンと美奈だった。その言葉を聞いた拓也がネレセスに言う。


「ネレセスさん、悪いけど最低でも美奈さんとレンは連れて行きたい。俺はいままで自分ひとりだとなにも出来なかった。もちろん他のみんなのおかげもあるけど、この二人がいたからこそここまでこれたんだ。この二人がいけないなら俺もいかない」


 その言葉にネレセスは意外そうな顔を見せた。


「アダム、分かっているのか? 遊びじゃないんだ。命の危険があるところに一般人を連れてはいけない。今彼らが真実を知っているだけでも問題なのだ。下手を討てば死ぬかもしれないんのだ」


「……分かってるよ。でも、俺の目的はこの地球を守ることだろ? そばにいる大切な人も守れないようで地球なんていう大きなものは守れない」


 その言葉にネレセスの表情は、少し変化した。そして、美奈やレンの顔を見た。


「お前達二人は本当に覚悟があるのだな? 命の保障はできはしないぞ」


「ああ」


 レンは真剣な表情を崩さずに答えた。


「訓練は厳しい、ついて来れるか?」


「ええ、なにがなんでもやり遂げてみせるわ」


 美奈も真剣な表情を崩さず、ネレセスの目を見て答えた。


「……、いいだろう。だが、訓練中に少しでも連れて行くことが不可能だと感じれば即お前達は降ろす」


 その言葉に美奈とレンは静かに頷く。それを確認するとネレセスは拓也の肩に手を置き言う。


「いい仲間を持ったな。アダム、君達が生きて帰れることを心から願っているよ。約束しよう、帰ってきたら盛大に祝おう」


 その言葉に拓也は、笑顔で頷いた。


読んでいただきありがとうございます。

真実編はこれにて終了です。しかしこれはあくまで前半部分の真実であり、後半またあらたな謎が出てきます。


どんな謎がでてくるかはこれからのお楽しみです。そしていよいよ次話から新展開です。どうぞこれからもよろしくお願いします

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