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season11-5 真実5

 拓也のいる部屋のドアが、静かに開いた。


 ドアの向こうには、美奈、レン、ブラッド、デイビット、レイラがいた。


「拓也!! 無事だったのか?」


「レン! よかった無事だったんだね」


「ああ、いろいろあったがなんとか無事だ。拓也も元気そうでよかったよ」


 みんなが拓也のほうを笑顔で見ている。拓也もそれに答え笑顔で見ている。みんながこれだけ心配してくれていたこととみんなが無事だったことに自然に笑顔がこぼれる。その中で一人うつむいている人が。


「美奈さん?」


 その言葉が聞こえたのか聴こえていないのか、美奈はうつむいたまま静かでいる。


「美奈さん、泣いてるの?」


 その言葉が聞こえたのか聴こえていないのか、美奈のパンチが拓也の頬に飛んだ。


 その勢いで、拓也は自分が寝ていたベッドまで吹き飛んだ。周りのみんなはその行動に驚いたが、殴られた本人の拓也とレンはなぜか笑顔でいる。


「やっぱり、いつもの美奈さんだ。ずっと心配してたんだ。元気そうでよかった」


「……それは、こっちのセリフよ。馬鹿」


「感動の再会の時だが、いいかね?」


 それを言ったのは最高権力者のネレセスだった。その言葉に全員が振り向く。


「あんたが、全ての責任者か?」


 レンがネレセスに質問する。その言葉にネレセスは軽く笑い


「そうだ」


 と答えた。その瞬間レンがゆっくりネレセスに近づく。ネレセスの前まで来るとその瞬間レンの拳がネレセスの頬を捕らえた。ネレセスは殴られた衝撃で床へと倒れる。ネレセスは床に這いつくばったままレンの顔を見る。レンの顔は怒りに満ちていた。


「今度、仲間の命を狙うような真似をしてみろ! 絶対許さないからな!!」


 レンは拳を胸の高さまであげて、ネレセスを睨みつけて言った。ネレセスは、その言葉にも再び笑みを見せ、ゆっくり立ち上がった。


「君達には悪いと思ってはいるよ。だが、真実を知った君達なら私の行動の意味が分かるはずだ。それに一つ勘違いをしている。確かに私も君達を殺す命令を出しはしたが、あのヘリだけは私達ではない」


「なに?」


「あのヘリこそ、この地球を侵略するのが目的の異性人”レプタリアン”達のUFOだ。彼らのUFOは他の異性人達のより、遥かに技術が高く、偽装変形が出来る。君らの命もヘリの姿に化け狙ったのだろう。そして、ここからが本題だ。……ここから先は、アダム以外は踏み入ることは遠慮していただきたい」


「え?」


 その言葉にその場にいた拓也も含めた全員が驚いた。


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