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season7-3 CIA

 デイビット=ディートはCIAだ。彼がCIAに入ったのには銃の腕をアメリカ大統領に認められたからだ。彼は某大学に所属していて、その時から射撃をしていた。そして射撃の大会において優勝を多く重ね、国際大会でも優勝、実績世界一の銃の腕前を持つ男とされていた。そして偶然、それを知った大統領に気に入られたからだった。


 CIAでの彼の役職は、情報局部署しかしこれは仮の役職で、本来の役職は諜報にある。国家レベルの情報の収集。いわゆるスパイである。


 そんな彼が今回レイラの件に関わった経緯は、――”証拠の隠滅”。


 UFO事件に関する証拠の隠滅として、アブダクションについて調べていたのだ。そこでこれらの事件が実際に起こり、さらに国の圧力により証拠が消されていることを知り、国に秘密裏に拓也達と行動を共にしていた。


 情報の収集のために、CIAに戻ったデイビットは、さっそく自分のデスクについた。表向きは情報を統括する部署にいるため、当然部屋も情報部の部屋だ。


 デイビットは自分のパソコンを開き、厳重に閉められたパスワードを一つ一つ入力していった。


 デイビットも、レンに負けずとなかなかのパソコン捌きだ。


 デイビットが開いたのは、アブダクション事件に関する資料だった。初めて起こったアブダクション事件から最新のアブダクション事件まで全てのデーターが収められている。仮にこの場面を見られたとしても、UFOによる誘拐事件など誰も信じるわけがなく、見たいだけ見ることが出来る。


 だが、これは真実の情報であり、真実を知るものだけが理解できる情報だった。もちろんこの情報はすべてアメリカ大統領も知っている。


 それらの大量の事件のリストの中から、デイビットが開いたのは、拓也が誘拐された事件だった。


 そこには誘拐された日や状況が細かく記されていた。デイビットはその情報を見ながらレイラの言葉を思い出していた。


 レイラは、アメリカもロシアも拓也の誘拐には関わっていないといっていたにも関わらずここに国のデーターが存在している。そして、レンから聞いていた言葉も思い出していた。それはデイビットも知らなかったホワイトハウスの地下にあるという極秘の軍事基地である。そこにも拓也のアブダクションのデーターがあるとレンは言っていた。


 つまり、この事件はアメリカ大統領も知っているということ、しかし裏の仕事で証拠隠滅をしているデイビットはこの拓也の事件については何一つ聞かされていない。証拠の隠滅も頼まれていない。


 UFO関係の事件のほとんどの証拠の隠滅に関わってきたデイビットにとってこれはあまり例のないことであり不思議なことだった。データーとして残っているのにも関わらず、隠滅をしていないということは、する必要がないのかそれともほかの誰かが隠滅したのか……。


 デイビットはその事件について、念入りにチェックしていた。


 そして、デイビットはあることに気が付いた。


 ――それは、拓也がチルドレンのはみ出し組みに誘拐されたというアブダクション事件、それを目撃したのは拓也だけではないと言うこと。あの時、一緒にいた部活の仲間全員がUFOを目撃しているのだ。そして、その場に残されたミステリーサークル。


 なにかの手がかりになるかも知れないと直感したデイビットは、すぐに日本に向かう準備を始めた。


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