表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/93

season6-5 襲撃

「危険を感じたの」


 レイラの言葉にその場にいた全員が耳を傾ける。


「あなた達と会う約束をしていた前日電話が鳴ったわ。あなた達かと思ってでてみたら無言電話ですぐに切れたの、その後部屋の外に怪しい黒いバンが停まったの。私は直感的に危険を感じて、買い物に行く振りをして部屋にメモを残して出て行ったの」


「なるほど、私達がレイラの家に行った時、盗聴器を発見したの。それでなにか合ったのかと思ったんだけどそういうことだったのね」


 話を静かに聴いていたレンが話に入ってきた。


「でもその黒いバンって何者なんだ。俺は日本にいるときから俺達を監視していたのはFBIやCIAだと思っていたんだが、その話を聞く限り違うみたいだな」


「私達NSAの人間でもないわよ。私はあなた達と直接接触することで監視するという方法をとったんだもの」


 美奈が間髪いれずに答える。


「だとすると、なんかの秘密組織か? なんかよくあるじゃねぇか。MIBとかフリーメンとか」


 レンはレイラの顔を見た。


「いえ、分からないわ。でもチルドレン達以外のなにかが私達を監視していることは間違いないようね」


「静かに!」 


 その時、静かに話を聞いていたデイビットが口の前で人差し指を立てて突然言った。その言葉に全員が静まり返りデイビットを見た、そのため辺りには沈黙が走った。


 しかし、よく聞くと微かに音が聞こえる。確かに全員の耳に聞こえてはいるのだが、音の正体が分からない。しかしそれは確実に大きくなっている。


「これは……!」


 みんなと同じように聞いていたブラッドがその音の正体に気が付いたようだ。しかしそれと同時にほかのみんなもその音の正体に気が付いた。それは間違いなくヘリコプターのローターの回転音だった。


「伏せろ!!」


 ブラッドがその言葉を発すると同時に、レイラの背後にある大きな窓ガラスの後ろに黒いヘリコプターと思われる機体が上から砂煙りと共に姿を現した。もうその時にはヘリコプターのローターの回転音ははっきりと聞こえている。


 そして拓也達がその機体の存在に気がついた瞬間、機体の両側に見えている機関銃が火を噴いた。毎分850発もの連射で吹き抜ける弾はレイラの背後のガラスを簡単に突き破り、床を打ち抜きながら拓也達のほう目掛けて迫ってくる。拓也達は伏せながら避けて対応し、紙一重で奇跡的に第一撃目の攻撃を避けることが出来た。


「走れ!!」

 

 その言葉を言ったのはデイビットだった。デイビットの言葉に釣られ全員がドア目掛けて走る。しかしそのすぐ後ろを第二撃目の攻撃となる機関銃の弾が迫ってくる。部屋は割れたガラスにボロボロになった床、穴を開けられ中から綿の出たソファーと散乱した机の破片や棚やコップやお皿の破片が飛び散り足の踏み場もないほどになっていた。


 間一髪で弾の追撃を逃れ、全員が外に出た瞬間ヘリコプターの機体についていたミサイルが発射された。それは後部から煙を吹きながら一直線に軌跡を描きながら割れた窓ガラスから部屋の中へと入った、その瞬間家は大爆発を起した。


 家から出たばかりだった拓也達はその爆発の衝撃で家の破片と共に吹き飛ばされ、一緒に飛んできた家の破片の下敷きになった。


 爆発により出来た天へと登る漆黒の煙の中、黒いヘリコプターはしばらくその場に空中で停止していたが、突然上昇し、向きを反転させ地平線の彼方へと飛び去っていった。


読んで頂きありがとうございます。season6はこの話で終わりです。次回はseason7です。


これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ