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season5-6 金魚

「それで、俺達をロスに連れてきてなにがしたかったんだ?」

レンが言う。

「あなた達にはこれからある人物にあってもらうわ」

美奈の言葉に拓也が言う。

「ある人物?」

「私達が最初に接触したアブダクションを数多く経験している女性、レイラ=バードニックに」


美奈の言葉に拓也とレンは静止した。


「レイラはここロサンゼルスに住んでいるの。彼女に会っていろいろ話を聞いてもらいたいの。それがこのアブダクション事件の解決の糸口になるかもしれないからね」


拓也とレンは美奈のその言葉に少し間をおいてからうなずいた。


そしてようやく拓也とレンは肩の力が抜けたように、その場に座り込んだ。

やはりよほど緊迫していたのだろう。レンは大きなため息をつき気が抜けたようにその場に倒れこんだ。


それを見て、拓也もその場に倒れこもうとしたがそれは美奈によって止められた。

「あ!たっくん!」

拓也はその声に反応して身体を硬直させて、美奈を見た。

「シュワルツブライアンはどうしたの?」

拓也はその聞き覚えのない名詞に疑問符を浮かべた。

「・・・シュワ・・・?」

「シュワルツブライアンよ!部室にいた金魚!」

拓也はその言葉を聞いた途端顔が青ざめた。そう金魚は部室に置いてけぼりにしてきていたのだ。

拓也はそれを思い出し手振りを踏まえて美奈に説明しようとしていた。

「あ・・・あれは・・・その」

美奈はそれを言いかけた拓也を見て、とても素晴らしい笑顔を放った。

だが拓也はその笑顔に騙されずに目が笑っていないことに気が付いた。


「たっくん・・・帰った時シュワルツブライアンが死んでたら・・・分かってるわよね?」


美奈は笑顔でとてもやさしい声で言っているが、目は鬼のような目をしていた。

それに寒気を感じたレンも起き上がり、美奈を見た。


そこには鬼が立っていた。


拓也達が部室に戻る日、その日が拓也とレンの命日に決定した。


読んで頂きありがとうございます。season5はこれにて終了です。

season6からもどうぞよろしくお願いします。

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