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season5-3 美奈

「馬鹿な!さっきは・・・」

黒人の男はディスプレーに表示されていることに驚きを感じながら言った。

「驚くのも無理はないさ。簡単なプログラムをそのディスクに仕込んでおいたのさ。一度目は普通に開けるが、二度目以降はパスワードを入れなきゃ見れないようにな。パスワードを入れなきゃディスクの中身は見れないぜ。だが美奈がもう殺された後なら教える気はないけどな」


それを聞いた黒人と白人の2人の男は悔しそうな表情をしている。


すると白人の男は2人に向けていた拳銃を降ろした。

そして次の瞬間、黒人の男が声を張り上げて大笑いした。


拓也とレンはその行動の意味が分からず疑問符を浮かべただ眺めるしかなかった。

「こいつは驚いた!完全に俺達の負けだよ!」

黒人の男が愉快そうに言う。



「ね?だから私の言った通りでしょ?」


その時どこかで聞いたような女の子の声が倉庫に響いた。

ドラム缶の後ろからその声の主が出てきた。


それは・・・斉藤美奈だった。


それを見た拓也は驚きのあまり大声で言った。

「美奈さん!!?」

その声に反応して、美奈は拓也のほうを見る。

「やっほぉ!たっくん・・・元気だった?」

「え?どういうこと?美奈さんは殺されたって・・・?」

拓也は訳がわからずただ戸惑っていた。


レンはその様子をしばらく見ていたが、ポケットからあるものを取り出し美奈に向けた。

それは、ハイジャック犯が持っていた拳銃だった。

「あら?田中君・・・物騒なもの持ってるのね?」

美奈は笑みを浮かべながらレンに言った。

「ちょっとレン!?」

拓也は意味が分からず混乱している。

「おまえ・・・何者だ?」

レンは拳銃を美奈に向けたまま美奈に聞く。

「教えてあげるからそんな物騒なものしまってくれないかしら?」

だがレンは表情1つ変えずに美奈に拳銃を向けたままだった。


美奈はため息をつくと、ズボンのポケットに手を入れた。

それを見たレンは銃を力強く構え美奈に言った。

「動くな!!」

「大丈夫よ・・・ただ手帳を出すだけだから・・・知りたいんでしょ?私の正体が・・・」

美奈は不敵に笑いながらポケットから手帳を取り出した。




読んで頂きありがとうございます。すいません。今回も談話室はお休みです。引き続き質問は受け付けております。

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