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season5-2 ディスク

倉庫に入ると白人のスーツを着た長髪の男が倉庫の中央付近で立っていた。

倉庫の中身は、ドラム缶がいくつか置いてあるだけでそれ以外なにもなかった。

拓也とレンは辺りを見回しながら倉庫の中央へと移動した。

すると白人の男が言う。

「ようこそ、待っていたよ拓也にレン・・・」

「例のものは持ってきたようだ」

次に黒人の男が言う。

「ほう、なら・・・渡せ」

白人の男がレンに睨みつけて言う。

拓也はこの状況の緊迫した張り詰めた空気を感じ緊張して、額には汗がにじんでいた。

レンは白人の男を睨み返し言う。

「だめだ、美奈と交換だ・・・」

「馬鹿いうな。ディスクの中身が本物か確かめなきゃならないんだ。さっさと渡せ。本物だと確認できたら女には会わせてやる」

白人の男はさらにレンに睨みを利かせて言った。

レンはそれに押されたのかディスクを放りなげた。

白人の男は見事それを片手で掴み、黒人の男に渡した。

黒人の男は、用意していたノートパソコンでディスクの中身のファイルを開き見た。

しばらく眺めた後

「本物のようだ・・・」

黒人の男はファイルを閉じ、笑顔で白人の男に言う。

レンはその様子を目を離すことなく見ていた。

黒人の言葉を聞いた白人の男は、レンと拓也のほうを見て言った。

「よくやった・・・。これでお前達は用済みだ」

それを言い終わった瞬間、白人の男はポケットから拳銃を出し拓也とレンに向けた。

それを見た拓也は驚きの表情を浮かべながら言った。

「ちょっとどういうこと!?美奈さんは!?」

「クク・・・あの女ならとっくに死んださ。だからちゃんとお前達もあの世に送って女に会わせてやるって言ってるんだよ」

「そ、そんな・・・美奈さんが・・・」

拓也の表情は崩れ落ちた。辺りに静寂の時が流れる。


「なら・・・取引は不成立だな・・・」

静寂を破り、それを言ったのはレンだった。

「不成立?ディスクはこっちにある。中身も本物だと確認した。後はお前達が死ねば、取引は成立だよ」

白人の男が不敵な笑みで笑いながら言う。

「そう思うならもう一度確認してみろよ」

レンは自信ありげに白人の男に言った。

それを聞いていた黒人の男はファイルを見ようとした。


その瞬間エラーの時に出る音がパソコンから流れた。

黒人の男はパソコンの画面を見ながら驚いている。

パソコンのディスプレーには、パスワードの入力画面が表示されていた。


読んで頂きありがとうございます。今回は談話室はお休みです。質問などはどんどん受け付けておりますのでよろしくお願い致します。

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