season5-1 倉庫
いつも読んで頂きありがとうございます。今回よりseason5です。また後書きにてあるコーナーを始めました。そちらもよろしくお願いします。
拓也とレンはタクシーに乗りながらタクシーから流れるラジオを聞いていた。
『昨日、ハイジャック事件がありました。ハイジャックに遭ったのはHP−608便で、乗客、乗員、計156名が搭乗していました。この飛行機はロサンゼルス国際空港に向かう途中で事件に遭遇。犯人はロサンゼルス収容所に収容されているアール=ハミルトンの釈放を要求しました。
警察はこれを容認し、アール=ハミルトンを釈放しました。・・・がその直後飛行機の主翼付近のメインエンジンが爆発し、浮力を失った機体はきりもみ状に直角に降下しはじめ誰もが絶望を予測したのですが。
その直後、謎の発光物体2機が突如出現し、飛行機全体を光りで包み込み、次の瞬間にはロサンゼルス国際空港に着陸しているという奇怪な事件がありました。この発光物体は多数の人が目撃しており科学的捜査が重点となるようです。
この事件の犠牲者は機長のモック=ジェリドリー、副機長のバルメトル=アーサー、乗客のビット=N=メルタルの3名で、犯人の1人も死亡した模様です。また釈放されたアール=ハミルトンも飛行機着陸後30分ほどで再度捕まりました。
なおこの事件の解決に協力した少年2人が昨夜突如姿を消し、警察は全力でこの2人の捜索を進めており・・・』
「不思議なこともあるもんだね〜」
タクシーの運転手が独り事のように言った。
「レン・・・やっぱりあの発光物体は幻覚じゃなかったんだね」
拓也がレンに言う。
レンはその問いに静かにうなずいた。
レンと拓也は夜の闇を利用して、医療施設から抜け出していた。まだ美奈を助けるという目的が残っているからだ。そして、今もタクシーで犯人が示した場所に向かっていた。
タクシーはロサンゼルス郊外のある場所で停止した。
拓也とレンはお金を払いタクシーを降りた。
そこは、複数の貸し倉庫がある場所だった。
特に寂れているわけではなく、割と綺麗な倉庫が多数並んでいた。
それらの倉庫の1つに犯人が示した倉庫があるのだ。
拓也とレンは目的の倉庫を探した・・・すると案外それは簡単に見つかった。
なぜならその倉庫の前には黒人のサングラスをかけたスーツの男が立っていたからだ。
「拓也とレンだな?」
黒人の男は言う。それを聞き拓也とレンはうなずく。
「例のものは持ってきたか?」
それを言われるとレンはうなずきディスクを服から取り出して黒人の男に見せた。
それを確認した黒人の男は倉庫のドアを開け2人を倉庫の中へと誘導した。
拓也「さぁて始まりましたよ。ユニマネ談話室!」
レン「なんだこれは?」
拓也「あ、レン聞いてないの?これはユニマネ談話室って言って、このUNIVERSAL MANAGERを読んで頂いている人達に送る疑問や質問に答えるコーナーだよ」
レン「聞いてないぞ」
美奈「よーし、2人共揃ってるわね」
レン「げっ!?クレイジー女!」
美奈「なに?田中君?」
レン「田中って呼ぶな!レンって呼べ!」
美奈「ちなみにここも禁煙よ。田中君」
レン「・・・くそ。クレイジー女め」
拓也「まぁまぁ美奈さん。せっかくの談話室なんだし、明るく行こうよ!」
美奈「たっくん、うっさい!」
拓也「・・・ごめんなさい」
美奈「まぁいいわ、それじゃあさっそく聞かれてもいないけど、質問に答えるわよ」
レン「聞かれてないなら答えるなよ・・・。自己満足か?」
美奈のパンチによりレンは談話室の外に吹き飛んだ。
美奈「それでは、質問読みます。え〜と、みなさんの年齢教えてください。よし、たっくん答えて」
拓也「はい、えっとまず俺の年齢は18歳です。美奈さんの年齢は1つ上の19歳でレンの年齢は21歳です」
美奈「へぇ田中君って一番年上だったんだ。なんか意外…」
拓也「とまぁこんな感じで質問を受け付けているのでぜひメッセージ送ってくださいね。ありがとうございました」