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season4-2 ハイジャック

機内はハイジャックした男四人によって完全に空気が支配されていた。

さきほどまでのざわめきもなく静かなものだった。


機体の前にいる大柄の男が近くのキャビンアテンダントになにやら言っている。どうやら機長を呼べと言っているようだ。

キャビンアテンダントは言われるがまま、機内電話を使い機長を呼び出した。


するとすぐにコックピットのドアが開き機長が出てきた。

それを見た男は、機長の頭に銃を突きつけ言った。

「機長、乗客を殺されたくなかったら、管制塔に連絡して、警察を呼べ」

「警察?要求はなんだ?」

銃を突きつけながらも機長は冷静に聞いた。しかしその額には汗がにじみ出ていた。

「我々の目的は、ロサンゼルス収容所に入れられている我々のボス、アール=ハミルトンの釈放だ。要求を飲まなければ乗客を1人ずつ殺すと伝えろ」


それを聞いた機長は一度機内を見渡し銃を突きつけられながら、コックピットへと戻り、通信機器で管制塔へ繋いだ。横では副機長が席についている。


「こちらHPー608便、機長モック=ジェリドリー。ロサンゼルス国際空港管制官に告ぐ。当機は四人組みの男によりジャックされた。犯人の要求は警察を呼び、ロサンゼルス収容所に収容されているアール=ハミルトンの釈放。要求に従わなければ乗客を1人ずつ殺すと言っている。現在乗客の若い金髪女性が人質となり頭に銃を突きつけられている。すぐに返答求む」


その後すぐにコックピットに機械音が流れた。


『こちらロサンゼルス国際空港管制塔。すぐ警察に連絡した。

ロサンゼルス市警、航空警備隊、FBIがこちらに向かっている。到着し次第連絡する』


「さぁ、これで満足か?」

無線が切れてすぐ機長は犯人の男の顔を見ながら言った。

「あぁ、いいだろう。それでは席に着け。ボスが釈放されるまでロサンゼルス国際空港の上空を旋回し続けろ」

犯人は機長を席に座らせながら言った。




「レン・・・、これってハイジャックってやつじゃない?」

拓也はすぐ横に座るレン以外には聞こえないように聞き取れるか否かというほどの小声で言った。レンは黙って前を向き座っている。

するとレンはポケットに入れていた手をポケットから出した。手には携帯電話が握られていた。それを拓也にそっと見せる。

携帯の画面には文字が打たれていた。


<出来る限り話かけるな。話かけるときは、前を向いたままこのように携帯に打ち込め。それとしばらくは話かけるな。今、頭で考えこの状況の糸口を探している>


レンはこんな状況でも冷静だった。

読んで頂きありがとうございます。一言でも感想や応援メッセージを頂けると幸いです。小説家になろう プラスアルファというサイトもやっているのでそちらもよろしくお願いします。

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