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season3-5 DoD

「さて、それじゃあさっそくDoDのパソコンに忍び込むぞ」

レンの声が部屋に響いた。

「でもセキュリティーとかあるんじゃないの?大丈夫?」

拓也の声も部屋に響いた。

「俺を誰だと思ってるんだ?天才ハッカーだぞ」

レンは自身ありげに言った。レンはいつも自身ありげだ。

だが自身があるなりの実力はある。拓也はこの数ヶ月でそれを知っていた。知識もあり、経験もある。

味方としてとても心強いと拓也は思っていた。

「だが、これから俺達が忍び込むのは、外部から接続できるパソコンじゃなく、外部からはまったく干渉されないパソコンへの進入だ。容易じゃない。おまえの協力も必要だ」

レンは拓也のほうを見て言った。

「でも外部から干渉されないパソコンってことは通信機器がまったく繋がれてないってことでしょ?そんなパソコンに進入なんて出来るの?」

拓也が心配そうな顔で聞いた。それを見たレンは少し、口の端を吊り上げ言った。

「幸い今の世の中はどこも便利になってる。そこらじゅうに電波が飛び交いあらゆる情報がひしめく社会になっている。・・・携帯もその電波を飛ばしている。つまり、携帯電話を使うんだよ」

「携帯・・・」

拓也は疑問符を浮かべている。

「そこで、お前の協力が必要だ。俺は侵入に必要なプログラムを組む。進入する際にこっちで操作するタイミングで完璧にDoDのある番号に携帯からかけてほしい。タイミングがずれれば情報を手に入れることができないどころか、逆探知されテロリストとして捕まる恐れもある。おまえが鍵だ・・・。やれるな?」

「やれるな?じゃなくて『やれ』でいいよ。成功しなきゃ美奈さんを取り戻せないだろ?」

拓也は真剣な顔に笑みをこぼして言った。

「いい返事だ。そうこう言ってるうちにプログラムも出来た。いいか、これからこのパソコンから繋いだ携帯でDoDのこの番号にかけろ。ただし3コール以内に切れ。それ以上は逆探知される」

そういうとレンは番号の書いた紙を拓也に渡して続けた。

「かけるタイミングは俺の合図でだ。お前が通話ボタンを押すタイミングと俺がパソコンのEntarキーを押すタイミングが合わなければ成功しない。チャンスは一度切りだ・・・。準備はいいか?」

拓也は携帯を見つめながら、小さくうなずいた。



「・・・じゃあいくぞ。3・・・2・・・1!!」


レンの掛け声と共に拓也の指は通話ボタンを、レンの指はEntarキーを同時に捕らえた。

その刹那、パソコンから機械音が発せられ、画面にリストのようなものが出てきた。その音を確認した拓也は電話を切った。

「やった。成功だ」

レンは画面を見ながら喜んでいる。拓也も画面を見るためにパソコンの前に移動した。

「これが、ICBMの発射コードリスト?」

拓也は疑問符を浮かべながら聞いた。

「ああ、USAが所持する全ICBMの発射コードだ。このなかから必要な分だけ取り出せばいい」

「でもいったいどうやって?」

リスト手に入れたことに成功した拓也もなぜ出来たのかわかっていなかった。

「簡単さ。パソコンから出ている電磁波を電波に変換して、携帯を媒体としてこのパソコンに送ったんだ。アダムがさっき電話かけたことによってその携帯から発せられた電波がDoD内にはいったんだ。つまり電波がデーターを盗んできたってことだ」

拓也は疑問符を浮かべたままだった。

「まぁ分からなければそれでもいいさ。必要なデーターは手に入った。拓也やつらに連絡するから携帯かしてくれ」

その言葉を聴いた拓也は静かにレンに携帯を渡した。レンは、携帯を受け取ると、犯人に電話をかけ始めた。


『・・・はやかったな』

また待機していたかのようにすぐに犯人は電話にでた。

「おれを誰だと思ってるんだ?それで受け渡し場所は?」

『・・・いいだろう。受け渡し場所は、・・・・だ。制限時間は明日の夜九時までだ。時間内にこなければ女は殺す』

そういうと電話は切れた。


「レン、どこに来いって?」

拓也はレンに間髪いれずに聞いた。

その拓也の問いにレンは少し間をおいて答えた。


「場所は・・・アメリカ、ロサンゼルス郊外の倉庫だ」

かなり感覚が開いてしまい申し訳ありません。また開きますが、がんばりますのでよろしくお願いします。

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