惇也と???
「おーい、起きろー、朝……は過ぎて昼だぜー
「……誰だ、俺のスイミングタイムを邪魔するのは
「えっ? 俺だけど? てゆうかスイミングじゃなくてスリーピングだよな、お前そんなにバカだったっけ?
「バカじゃねえよ、ほら、スイミングのスイミンに睡眠の意味を持たせて……説明させるなバカ野郎、古林の真似だよ
「ああ、古林なら言いそうだなそれ、むしろ古林が言ったなら理解できたわ。でも惇也が言ってもあれだな、そもそもお前はツッコミ専門だからボケるな
「あのな……お前とか古林が何かとボケたがるから、俺がツッコミに回ってんだからな? だいたいお前らひどいよな、俺がボケても、お前はアホだから伝わらないし、古林はそもそもツッコミ放棄してるし
「アイツはボケたがりやさんだからな
「逆に、アイツのボケは変に頭使うから、お前じゃツッコミどころが分からねーから、全てのツッコミは俺に回ってくんだよ
「お前ちょいちょい俺をバカにするよな、でも俺が古林と二人だと、アイツはツッコミに回ってくれるぞ? お前ほど巧くはないけどな
「わざわざお前のしょうもないボケに反応してやってんだから、悪く言うなよ。てゆうか古林ここに連れてこいよ、どうせアイツも暇だろ
「まあ、基本的にそうだよな。でもアイツ勉強してんじゃね?
「してるだろうな、お前と違って真面目だし
「俺らと違ってな、メールしたからそのうち来るだろ
「三人揃うのも久しぶりだよな、卒業式以来か?
「夏休みも何だかんだで会わなかったもんな、半年ぶりか
「半年も会ってねーのか。高校生って忙しいんだな
「お前は行ってねーから分からねーよな
「高校なんてつまらねーじゃん。だからお前も辞めたんじゃん
「どいつもこいつも気持ち悪い奴ばかりだったからな。さすが三流高校だったぜ
「古林も辞めたらいいのにな、だいたいアイツもっと頭良いとこ行きゃよかったのに、なんでお前と同じ高校にしたんだろうな?
「アイツの考えって理解不能だからな、まあそのおかげでそれなりに高校も楽しかったんだけどな
「てゆうかお前よく古林残して高校辞めれたよな。アイツ一人残して罪悪感ねーのか?
「そりゃあ……無いな
「無いのかよ、ひでえな
「アイツは一人でも頑張れるさ、きっと、たぶん、おそらく
「なんの根拠もねーのな、まあアイツが来たら聞いてみるか「そーだな、それより惇也、いい加減布団から出てこいよ
「……しょうがねーな、出てやるよ。でもどうせ外でねーんだから良くね?
「いいから早く出ろ、本当お前はダメ人間だな
「お互いにな、よいしょっと
「っと、古林からメール来た。もう着くらしいぞ
「分かった、その前に着替えてくるわ




