牝豹のポーズだ
獣の賢者と街歩き
獣の賢者を村の宿に連れてく前に、ちょっと街をブラブラしてみた。途中、臨時閉鎖中のスライム楽園通ったら、村民いっぱい集まっててさ。スライムのことワイワイ話してて、もっと試したいって人も増えてる感じ。
「いやぁ、いつでも来れると思ってたのに、閉まっちゃうなんて!」
「消火の時、スライムと超近距離で触れ合ったけど、感触めっちゃ良かったよ。またやりたい!」
「やっぱあるうちにすぐ味わっとかないと!グズグズしてられねえ!」
消火で一緒に頑張った絆か、それとも閉鎖で飢餓マーケティングになっちゃったのかな?
獣の賢者と別れてすぐ、また街で歩いてる獣の賢者見かけた。でも僕には気づいてないっぽい。
尾行してみよっか。自然に弱点見つけられたら……ラッキーじゃん!
僕、忍び足で獣の賢者つけてった。だんだん人けのない森に入ってったよ。
森でエルフ追うの、ちょっとバカっぽくね?
でもまだバレてないし。僕のスキル、また知らん間にレベルアップしたみたいだね。フフン。
獣の賢者、足止めて、目の前のもう一人のエルフに挨拶した。主任だよ。やっぱ繋がりあるって思ってたんだ。
「待たせたな、魔弓箭使い。一族の恥の僕に会いに来るなんて、用件一つしかないだろ。」
獣の賢者、トーン平坦でさ。さっきの会話みたいな媚びた感じじゃねえ。
「今になって後輩、やっと大祖母様が受けた非難の理不尽さ分かったよ。どうか大祖母様って呼ばせてください。」
主任、謝罪してきた。
何!?大祖母?どんだけドワーフだよ!
「これからお前に受孕の秘訣を口伝するよ。それを継いでくれることを期待してる。」
主任、うなずいた。
「まず、僕らエルフって寿命クソ長くて、性質も淡泊だからさ。出生率めっちゃ低かったり、不妊だったりする。平和な時はいいけど、戦乱になると、少子化が種族の危機になるんだ。」
獣の賢者、幻術使って、ゴブリンの映像映し出した。
「ゴブリンとかコボルドみたいな下等種族、脅威じゃねえよ。でも群れになると、僕らにも死傷出るし……」
次、獣人の映像。
「人間っぽい肉体、僕らより強いよ。僕らには生まれつきの魔法才能で互角になるけど、消耗戦になったら、出生率の差で絶望的な負けだ……」
次、エルフと他種族の子ども映像。
「出生率追いついたとしても、子孫の成熟期、僕らの方が長すぎる。」
映像終了。
「だから、僕は高出生率の種族の生殖行動研究して、そこから僕らの受孕率上げる方法探ったんだ……」
変異エルフって、こんな崇高な目的だったのかよ。名誉捨てて一族の恥って呼ばれて、すげえな。
「んで、一番効果的なのは快楽だよ!」
「でも僕、毎回気持ちいいよ……?」
「野獣みたいにガッツリ求めたか?」
「いや……」
嘘つけ、僕、命の危機感じたぞ。
「他の相手ぶっ倒す気概あるか?」
「あるよ……」
これは僕が証言できる。
「全身全霊で愛の言葉ぶつけたか?」
「それは……」
それはないね。
「これが僕らエルフの足りないとこだよ。言葉は心に響いて、心が体に影響する。僕が教えてやるよ:淫語の術だ!」
獣の賢者、手振ったら、空中に映像出てきた。文章っぽいね。
「これ読んでみ。」
「え、ここで読むの?」
「恥ずかしさ捨てろ!いや!楽しめ!」
「……大っきいOO好き……」
主任、声どんどん小さくなった。
「飯食ってねえのか!もっとデカく!」
「大っきいOO好き~~私のXXにOO入れて~~」
「感情込めろ!語尾全部、ハート飛び出しそうにしろ!」
「はい!」
「今のお前は卑しい牝豚だ!主人のOO乞え!」
「はい!」
「豚が人語喋るか?豚声で返事しろ!」
「ブヒ!」
「動きもつけろ。僕に合わせて、牝豹のポーズだ!」
「ブヒ!」
……
こんな体育会系の活動かよ。
訓練のオマケ:
「いいか!お前の特技はなんだ?」
「SEX!SEX!SEX!」
「お前の作戦目的はなんだ?」
「FUCK!FUCK!FUCK!」




