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待っていたもの

最近虚無感がひどい

会社と自宅の行き帰りに何の意味があるのかと考えてしまう

自分は養うべき家族もいない

今年で40、若くて未来が有るわけでもない

趣味がないわけではないが人と何かを成し遂げる物でもない

会社から帰ってすることは特に意味も無いネットサーフィン

新しくやりたいことも大して無い

俺はいい大学に受かっていい会社に入った。結果、人並みの生活は送れている。

でも、自分が努力して得た生活がこんなにも虚しくなるとは思ってもいなかった。

ただただ退屈だ

この退屈感を壊してしまうような出来事が起こって欲しいと常に考えている

でもそんなことが起きるわけも無いのも分かってい…

    「やっと起きましたか」 

    「!」  

美女が俺の顔を覗き込んでいる

俺の家に女はいないはずだが…ここは会社か?

でもこんな奴見たこと無い

しかも昨日は会社ではなく家で寝たはずだ 

てかそもそも知らない天井だ

じゃあここはどこだ?

そしてこいつは誰なんだ?

  「混乱しているようですね裕樹ゆうきさん」 

(こいつ俺の名前を知っている!…て言うことは警察かなんかか…終わった、俺の人生…)

まぁでも元々俺の人生はもう終わっていたようなもんか…

自分で言っておきながらなんだか虚しくなってきた

 「安心して下さい。ここは貴方が考えているような所ではありません。そして貴方の人生は終わるのではなく今から始まるのですよ。」

 「!!!……俺、今喋ったか…?」

 「貴方の考えていることを読み取っているんですよ。私も神なんだからそのくらい出来ます。」

 「神だと…新手の宗教勧誘かなんかか?」  

 「ち・が・い・ま・す!」

自称神の女がなんかふてくされてる…

 「まぁ勧誘みたいなことはやろうとはしてますけどね…。」

勧誘みたいな事…?自称神の女が何をしてくるのか全然予想がつかない。

 「ふふん♪それはですねぇ~」

俺の思考を読んだ(?)からなのかなんか誇らしげだ…

 「貴方を異世界召喚させに来ました!」

俺は一瞬何を言っているのか理解できなかった。でも、                         

  久しぶりに退屈が崩れるのを感じた。



  


   



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