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「ん……」

 窓から差してくる朝日に起こされる


(今日の午後は………鍛錬か……)

 昨日の任務の疲れがまだ残っている

 が、そんな甘いことは言ってられない 

 私は人一倍努力しなくちゃいけない


 私は人より弱いのだから



 朝練のために

 髪をとかして武道場に向かう



(そう言えば…ユーリは………いや…やめよう…朝も早いし)

 昨日任務から帰ってきた後に保健室を覗いたら居なくなっていた

 少し不安になって部屋になって部屋を訪ねてみたがそこにもいなかった


(嫌になって学校辞めたりしてないかな…)


 あの決闘で何か他に出来なかったのだろうか

 出来るだけのことはしたつもりではいた…

 が、それは言い訳に過ぎない

 もっと出来ることがあったはずだ

 でも、私は周囲の人間の目を気にし、保身に走った

 なぜあれだけの()を犯しておいて未だに保身に走る

 なぜ一人の人間を救う事すらできない

 私は何回人の事を傷つけているのだろうか

 何回人の事を裏切った


 なぜ……人の期待を私は裏切る


 







「よぉ、早いな」

 この気だるげな声は


「ゲイル先生、おはようございます」


「朝練か?」


「はい、武道場をまたお借りします」


「それは別にいいが………今日は()()()()じゃないぞ」


「?」

(普段私しかいないけど……別の人が…それも私より早く来ている?)


「まぁ………見りゃ分かる………適当にやっといてくれ」

 そう言うと行ってしまった


「?」

(どういう意味だろう?……)






 武道場についたが何も音がしない

 人がいる気配すらない

(ホントに人がいるのかな…?)


 ガラガラ


「!」

(誰か……寝ている………?)


 武道場の真ん中で誰か寝っ転がっている


(誰だろう……?)

 とりあえず近づいてみる


「ユーリじゃん!」

 少し安心した


「はぁ……、はぁ……」

 が、ユーリの様子がどうやらおかしい

(!…………息が……荒い………うなされている……?)




 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ドシュッ!


「カ………カハッ…」

 辺りの一面に血が飛び散る


 パチン!

 指パッチンの音とともに傷が癒える


 が、皮肉なことに痛みは引かない


「グ……ウ………」


「ほら立て、もう一回だ……」


「はい………」


 水帝流の基礎講座と相性の良い武器探しはわりとすぐ終わった


 フェルン曰く俺は戦闘術に関しては天才的に物覚えが良いらしい

 武器に関しても殆ど壊滅的に使えなかったが刀だけは何故か手に馴染むように扱えた


 ここまでは良かった

 ()()()()()


 問題はフェルンが実戦主義だったことだ

 武器探しが終わった後…

「では、わしから一本取ってみよ。取れるまで休憩は無しじゃ。身体的な疲労は感じ無い設定にしといたしのぉ」

 と言ってきた


 ここから地獄が始まった













(残基無限だから攻撃に重点置いてるけど…一向に一本取れる気がしねぇ…………あいつが隙を見せるまで守備に重点置いてカウンター中心で戦うか……)


「………!……どうした?珍しく攻めてこないな」


「同じ戦法で戦い続ける程馬鹿じゃないんでね、」


「その割にはもう20回以上やられてないか?」


「………」


「まぁいい、折角の特訓だからな、乗ってやろう」 


 フェルンは俺のためなのか何なのか知らないが同じく水帝流を使ってくる。

 だから同じ型で戦ったらより洗練され、より経験値が有る方が勝つ


 ダッ

 フェルンが向かってくる


(……あくまでカウンターで仕留める……)



 ビュッ

 初手の攻撃は避ける

 が、

 水帝流は攻守共に隙が無い型

 たとえ一度の攻撃が当たらずともそこから流れるように次の動きに繋げてくる

 つまり、攻撃を弾いたり避けたりしても対した防御にはならない


「クッ」

(隙がねぇ…)

「どうした?お主の作戦とやらは!」


 バシッ 

 手を足で蹴られ剣を落とされる

「なっ…」


 ドシュ!

 再び…いやもう何回目か分からないが体から血しぶきがあがる


「戦法変えた途端に瞬殺だったな」


 パチン!

 指パッチンと共に傷が癒える


「よし、次やるぞ」


「はい………」


 瞬殺か……

 今晩はまだ眠れそうにないな…





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