赤い忠告
「いや…そうやって傲慢になって最終的に没落してった奴らを元の世界でもこっちでも何人も見てるんで…人に対する礼儀だけはちゃんとするつもりです」
「ふ〜ん?……ってあれ?、ハルトって…転生者だっけ?」
「転生者ですよ!毎回言ってるじゃないですか…。ってゆうか見た目で分かるでしょ!あなたと違って歳取ってないんだから…」
呆れた様な諦めたような声で話す
「いやぁごめんごめん、この年になると物忘れが激しくてさぁ」
「………」
「よしっ、そろそろ本題入ろうか!」
(誤魔化したな…)
「最近魔族…特に魔神?魔王教とかの急進派の奴らが多分、ていうかほぼ絶対本気で動き始めた」
「……何で分かるんですか」
「……それは…ちょっと言えないかな」
「!?…まさか…」
ハルトが剣に手を当てる
「いやいや、いくら魔族と仲良くしたいからってそこまで頭のネジ外れてないよ。」
「……」
剣に当てていた手を下ろす
「奴らがとある予言?というか宣言を信じてるからってことしか言えないかな。今のところは」
「予言?」
「そ、でその予言に君の存在が邪魔らしいから殺されないようこれから気をつけろってこと」
「俺が邪魔?」
「考えてみなよ、魔族の勝利条件」
「……魔神の復活…………、ってことは予言って魔神の復活についてのことか…だとしたら俺が邪魔なのも一応筋が通る………。まぁ、過大評価ですけど。魔神が復活しても俺一人じゃとてもじゃないけど倒せませんよ。」
「まぁでも、君の名前は魔族に結構畏怖されてらしいしけどね。魔王や魔神に匹敵するって。」
「まぁよく考えればそんなわけ無いですけどね。はぁ…でも分かりました…今の話、心に停めておきます」
「ま、君に正面から挑んで来るやつなんていないと思うから夜一人で歩いている時ぐらいで良いと思うけどね。警戒するの」
「襲われるとしたら夜道を歩いている時より個人的には家で寝ている時の方が厄介ですよ、家族もいますし」
「いやいや、それは大丈夫。家に居るときはなんも警戒する必要は無いよ」
「?」
「今から君の家行く予定だし」
「……あ〜…、ありがたいけど何でだろう。なんか嫌だ…」
「まぁ、結界張るだけだし家の中には入らないから」
「じゃあまぁ……ていうか勇者全員にこれやるつもりなんですか?」
「いや、君だけ。他の勇者の場所知らないし遠すぎるからね、あんまり学校も開けたくないし。」
「ま、襲われるとしたらまず代表格でしょ」
「……代表格……」
ハルトが顔をうつむける
「………君は長生きしてよ、人類最後の精神的な砦なんだから」
「……分かってます…、じゃあ、俺はもう先に家に帰りますね。あんまり遅くまでいると妻に怒られますし」
そう言うとハルトは席を立った
「うぃ、後から行くわって、言っても多分門のとこまでしかいかないけど。」
「別に入れてあげますよ、家ぐらい。知り合いにそんなに冷たくする馬鹿いませんよ」
「いや、いいよ。夜遅いし。勝手に行って勝手に帰るよ」
「…いや、遠慮しなてくていいです。ではまた後で」
そう言うとハルトは店を出た
「……」
「……一番弱いやつを頼む」
「お酒は控えたほうが良いのでは?シラド様」
「!……もう名前覚えられちまったのか…」
「貴方様の名前を存じ上げ無い方がどうかと。世界3大結界術師シラド=ハーゲン」
「はっ…俺ってそんなに有名なのか…。じゃあ水を頼む、爺さん」
「分かりました」
ボトルから水を注ぐとシラドの前にグラスを置いた
「どうも…、」
注がれた水を一気に飲む
「はぁ…、あいつ、別に良いって言ってるんだけどな…、」
酒を飲んだ訳でもないのに愚痴のようなものがこぼれた
(それにしてもあいつ…、魔王、魔神教って言ったのに、魔族が復活させようとしている物を聞いた時、言ったのは魔神だけだった)
(あいつは恐らくだけど魔王が復活する事をく人一倍恐れている、というかなるべく拒もうとしている)
(いや俺が考えすぎなだけのかあいつが余程の自信があって魔王を言わなかっただけかもしれない………………が)
(予言の内容は…悲しいことに)
(魔王復活についてなんだよな…………)




