α2 ー壊される平和ー
「とても眠い、、」今自分は眠気と戦っていた。
昨日はオールでアニメを見て、その後ネットで感想を言ってたからな、、、
正直今季のアニメは大豊作だ。時間がいくらあっても足りない。
「時間もまだあるし飲み物でも買ってくるか」自分は眠気覚ましに散歩がてら休み時間を利用して飲み物を買うことにした。
「やっぱり眠気を覚ますにはコーフィーだよな~」朝眠い時にはこのコーフィーにかぎる。
「昨日もアニメ見てたのサイガ?」「あっちなにすんだセツナ」「あっ!ごめん。」
この後ろから驚かせてきた非常識な奴はセツナだ自分と同じアニオタで自分の勧めたアニメがきっかけでぬまった。「そんなことよりサイガあのアニメ見た!」「あのアニメ?」「アジトΩだよ!見てないの?」「アジトΩの事か!」アジトΩは自分のとても好きなアニメだ。毎週いつも楽しみにしていて今の生き甲斐だ。「アジトΩ本当面白いよね!作画は神がかっててなおかつストーリーも毎度飽きないこれは今季の覇権も狙えるかもね!」「本当それな!」セツナもアジトΩはとても気に入っていて自分達の会話はアジトΩの話で尽きなかった。
しかし平和というもが壊れるのは早かった。ズドーン!とかなり大きな音だった。気づいたのも束の間グランドに突然2m弱ある鎌を持った人型の異形が現れた。「なんだ?凄い音したと思ったんだけどなんだあれなんかのコスプレか?」「いやなんかの撮影中なんじゃね?」「今日なんか撮影あったけかな?」ぞろぞろと生徒達が集まってきた。「おいおいお前の顔見せてみろよ」「やめなよ~」陽キャの集団が顔を触ろうとした瞬間、サクッ!誰もこの異形が動いている瞬間は見えいなかった。しかしこの音が鳴り終わると陽キャの首が地面に落ちて、辺りが赤く染まっていた。「逃げろ!!」「死にたくない!!!」グランドから赤い悲鳴が鳴り止まなかった。「こっちも逃げるぞ!!」「うん!」あの異形から逃げるために校舎に向かった。「誰か助けて!!!」振り向くと足が震えてまともに自立できない生徒がいた。心の中がとても痛かった「またあの記憶か、」昔の事件を思い出した。あの時も助けを呼ぶ声が聞こえた。あの時助けていれば、力があればと後悔していた。「今度こそ後悔はしない。」「セツナ先に逃げてろ!」「はっ?何言っての早くにげるよ!」「あの子を助けたいんだ!だから先に行っててくれ」
「分かった、だけど約束して絶対に死なないで。」「分かった約束する絶対死なない」
そして自分は次こそ後悔しないように生徒に向かって走った。「もう大丈夫です。自分と一緒に逃げましょう!」「すみません、ありがとうございます。」彼女をおんぶして自分は全力で走った。しかしあの異形も自分達を追ってきた。「今度こそ絶対に後悔したくない!!!」自分は心の中でそう叫んだ。
その瞬間白い空間が自分を襲った。「突然だけど僕と契約してくれない?」
本当に突然だった自分の前には少女がいた。