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【書籍版第2巻発売中!】 神様なんか信じてないけど、【神の奇跡】はぶん回す ~自分勝手に魔法を増やして、異世界で無双する(予定)~ 【第五回アース・スターノベル大賞入選】  作者: リウト銃士
第5章 魔法学院高等部の”神々の遣わし者”

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第234話 閑話 忍び寄る危機




【聖地ウープ・サクトゥ 大聖堂】


 教皇執務室では、二人の人物がソファーに腰掛け、深刻な表情で話をしていた。

 一人はこの部屋の主である教皇。

 もう一人は、グローノワ帝国で騎士団長を務めるショルストフだった。


「…………私はっ……、あまりの不甲斐なさに、連中を八つ裂きにしてやりたいくらいでした……!」

「ショルストフ殿。 そう思い詰めるものではありません。 これも、神々が与えたもうた試練なのです。」

「メーツデルト教皇聖下っ! しかし……っ! これは……これはあまりにも情けなくっ……私はっ……!」


 怒りに身体を震わせるショルストフに、教皇が優しい声音で語りかける。

 話の内容は、先日のエックトレームへの侵攻だ。


 作戦が上手く嵌り、あっという間に戦況を有利に傾けた。

 そうして実際に防護壁も打ち破り、五十年戦争以来、実に六十三年振りにエックトレームへの侵入を果たしたのだ。


 この報が届けられると、帝国中が湧きに湧いた。

 聖地ウープ・サクトゥにも多くの信者が詰めかけ、背教徒の国に神罰が下せると国を挙げてのお祭り騒ぎだった。


 ところが、その数日後にはまさかの報が飛び込む。

 つい先日、勝ったと思われていた帝国軍が壊滅したというのだ。

 勝利の余韻から一転、冷や水をかけられた。


 ショルストフが怒りを向けている相手はエックトレームではない。

 一度は勝利を手にしながら、おめおめと逃げ帰ってきた帝国軍の将や騎士に対してである。


「神々の加護が得られなかったのは、私の祈りが足りなかったせいでしょう。 己の力不足を痛感しています。」

「そんなっ!? 聖下はとてもよくされております! 足りないのは聖下ではなく、我々の方です! 何より、あの小鼠がっ……!」

「ショルストフ殿。 それ以上はいけませんよ。」


 自らの皇帝を吐き捨てるように「小鼠」と言うショルストフを、教皇が遮る。


 元々エックトレームへの侵攻に及び腰だった皇帝だが、快勝の報には大声を上げて喜んだという。

 早速、次の軍を送り出し、勝利をより確実なものにしようとした矢先に、壊走の報告が届けられた。

 皇帝はそれまでの浮かれっぷりからは想像もつかないほどに震え上がり、追加の軍の投入を取りやめたと言う。


「このまま、あの背教徒の国を放置するなどあり得ない! なぜ一気呵成に攻め込み、エックトレームを滅ぼさないのか!」


 拳が震えるほどに強く握り締め、ショルストフは悔しさに顔を歪める。

 教皇はソファーから立ち上がると、キャビネットから赤酒の瓶を取り出す。

 そうして、グラスをショルストフの前に置くと、並々と赤酒を注いだ。


「さあ、ショルストフ殿。 少し落ち着きましょう。 我らの祈りは必ず、神々へと届きますよ。 試練とは、困難なものなのです。」


 そう聖職者らしい笑みを浮かべ、赤酒を勧める。

 ショルストフは教皇に諭され、躊躇いがちに赤酒に手を伸ばす。

 そうして、喉を鳴らして一気にグラスの中身を飲み干した。


「そうです。 それで良いのです。」

「…………メーツデルト教皇聖下。」


 ショルストフはソファーから立ち上がると、教皇の足元に跪いた。


「聖下……、どうか……どうか我らを、お導きください。」


 ショルストフの足元には、ポタ……ポタ……と雫が落ちた。

 それは、ショルストフの涙だった。

 ショルストフを見下ろし、教皇もソファーを下りる。

 そうして、ショルストフの手を取った。


「勿論です、ショルストフ殿。 我らは常に、共にありますよ。 そして、神々もまた、共に……。」

「聖下っ……!」


 ショルストフは教皇を見上げる。

 溢れる涙を拭うことも忘れ、ただただ一心に救いを願った。







 教皇は、昂ったショルストフを落ち着けるために、少しばかり他愛のない話をした。

 そうして、今度ショルストフが同格の騎士団長たちと飲むというので、赤酒を箱ごと贈る約束をし帰らせた。

 ショルストフの友人に近衛騎士団長もいて、その友人がとにかくよく飲むらしい。

 ショルストフもかなり酒には強いのだが、どうやら騎士団長とは酒豪でないと務まらない仕事のようだ。

 話を聞く限り、一ダースでは足りなそうだった。

 そのため、二ダースほど届けさせる手配をした。


 そうして教皇はキャビネットから樹酒を取り出し、グラスに指二本分を注ぐ。

 グラスの中の樹酒を一息に呷り、喉を焼く熱さを楽しんだ。


「まさか、あれで負けるとは……。 帝国軍は存外腑抜けているようだな。」


 これは、嘆くべきか?

 それとも、ある意味吉報と捉えるべきか。

 中々に判断に迷う。


「まあ、【神の怒り】で削り合うのは想定した展開ではあるが……。」


 教皇は手の中でグラスを弄び、僅かに残った雫を眺める。


「……なぜ、最初に使ってこなかった?」


 結果だけを切り取って見れば、エックトレームの戦術は成功したと言える。

 初手で撃ち合えば、互いに同程度の損害に収まる。


 だが、今回は最初に帝国だけが【神の怒り】を使い、一方的にエックトレームを叩く展開になった。

 そうして、浮かれきったところへ、もっとも油断していた後方の本隊に【神の怒り】をぶつける。


 帝国に戻った兵は、散り散りに壊走した数千のみ。

 大半が殺され、捕虜となったのは一万もいないだろう。

 十万の兵を送り込み、数千しか戻らなかった。

 大敗北と言っていい。


 エックトレームの損害は、最初の【神の怒り】で三万。多くても四万だろう。

 その後の戦いでは精々一~二万といったところか。

 五万の損害というのも大損害と言えば大損害だが、今回は帝国が倍ほどの損害を出している。


「くっくっ…………いいペースじゃないか。」


 教皇は、思わず笑いを零す。


 今回は小規模な戦いだったが、それでも両軍合わせて二十万を投入。

 そのうちの十五万が死んだ。


「これなら、そこそこ”(ウォルンタース)”も溜まったことだろう。」


 ”(イーグニス)”が、サーベンジールと王都の”(アートルム)”の様子を確認してくるはず。

 ”(フムス)”にはダブランドル平原近くに置いた”(アートルム)”の確認を命じてある。

 今から報告が楽しみだった。


 教皇は樹酒を再びグラスに注いだ。

 今度はグラスに半分ほど。

 そうして、軽くグラスを揺すり、琥珀色の滑らかな軌跡を眺める。


「しかし…………こうなると。 一気に決めたくなるな……。」


 今頃小鼠は、どうせ城の奥に引っ込みガタガタと震えている。

 ただでさえ腰の重かった小鼠が、いよいよ腰を抜かしては、どれほど尻を叩いてももはや立ちはしないだろう。

 それならば、次に進めてしまうのも手か……?


「どちらも準備は進めているが……、一度だけぶつかって終わりでは、(いささ)か拍子抜けではあるな。」


 苦労に見合った成果とは言い難い。


 もっとも、今進めている準備は、次にも意味がある。

 むしろ、今行っているのはそのための準備でしかないとも言える。

 もう少し、じっくりとオードブルを味わいたかったところではあるが……。


「いきなりメインディッシュに齧りつくなど……、何とも品の無いことだ。」


 そう呟き、グラスの中身を飲み干す。

 熱い息を吐き出すと、ぶるっと身体が震えた。


 それでも、状況がそうなることを望んでいる。

 ”神の子(フィリウス・デイ)”を、後押ししているようではないか。

 速く、()()()()()、と。


「はははははははははははははははははははははははははははははっっっ!!!」


 教皇は込み上げる笑いを堪えきれず、その身を仰け反らせ、高らかに笑った。

 自らの内から、止めどなく沸き出す高揚感。

 溢れ出す万能感。

 抑えきれない全能感に、教皇はただただ酔い痴れた。







 一頻(ひとしき)り笑い、それでも笑いが込み上げる。

 これは、直接”(ウォルンタース)”が流れ込んできているのか……?


「…………これはこれで悪くないが、やはり質にはこだわらんとな。」


 教皇は執務机に移ると、足を組み、思案に耽る。


(”(ウェントゥス)”の()()()()を使うのも面白いか。 そこそこ数もいるようだし、ぶつけてみるか……。)


 その時は”(イーグニス)”も配置して、”(アートルム)”の確認もさせなければ。


(そう言えば”(アクウァ)”は、まだ動けんのか……?)


 一年前、エックトレームからの手配によって、アム・タスト通商連合での身分を捨てることになった。

 新たな身分の構築、様々な裏工作を行うための組織作りを一から行うことになったが、さすがにそろそろ動けるようになったはずだ。

 そこまで考えて、ふと気がつく。


「新たな拠点が定まらんと、呼び出しもできんか。」


 困ったことだ。

 まあ、忙しくてそれどころではないのかもしれないが、そろそろ本格的に動き出す必要がある。

 早くに顔を出してもらわなくては、不便でしょうがない。


「まったく……。 早くしないと、美味しいところが無くなってしまうぞ?」


 そう呟き、教皇はまた笑うのだった。







■■■■■■







【王都イストア 某所】


 背中の中ほどまである黒髪を首の後ろで縛った、色白な男が大通りを歩く。

 男の印象は、まず第一がその病的な顔だろう。

 青白い顔色、頬は痩せこけ、目は落ち窪み、ぎょろぎょろと動く眼球は血走っていた。

 ただ、本人曰く「大分、肉がついたねー。」とのことだが。


 男は汗を拭いながら、溜息をつく。


「はー、大変だったー。」


 北の大通りを歩きながら、一休みする店をきょろきょろと探した。







 ()()()()()からこっち、”(イーグニス)”はとてもツイていなかった。

 新たな身体がぼろぼろなのは、まあいいだろう。


 少々苦労しながら身体を鍛え、お腹いっぱい食べ、それなりに動けるようになった。

 そうして「さあー、お仕事だー。」と王都イストアに来てびっくり。

 ”(アートルム)”が無くなっていた。


「あれー?」


 サーベンジールの”(アートルム)”は普通に残っていた。

 ”(アートルム)”を仕掛けた、もう一つの街はこの次に行く予定だ。


「どーしよー。 戻るー?」


 王都の”(アートルム)”が無くなっているのは想定外だった。


「でもなー。 次の街のも無かったら、その分も持って来ないとー?」


 先に、そっちが残っているか確認する必要があるだろう。


 そのため、王都の”(アートルム)”のことは一旦置いておき、まずは次の街を確認しに行った。

 そちらは無事だった。


「うーん、どうしよー?」


 エックトレームとの戦争が近い。

 このタイミングで王都に”(アートルム)”を仕掛け損なうと、結構痛い。

 何より、きっとルーちゃんが怒る。

 俺、悪くないのに。


「いいこと思いついたー。」


 この街の”(アートルム)”を王都に移し、他にもエックトレーム中に仕掛けてある”(アートルム)”を持ってくる。

 それらを王都に仕掛け、残りをい~い感じに再配置すれば、きっとバレない。


「俺、(あったま)いいー。 もしかして天才ー?」


 そして、ウーちゃんが実は”(アートルム)”を隠し持っていることを、俺は知っているのだ。

 ウーちゃんは長い間、上手いこと誤魔化しながら、数を溜め込んでいる。

 何でも、実験の素材に結構便利なのだとか。

 どうやって使っているのか知らないけど。


 とりあえずの方針を定め、”(イーグニス)”はあちこち寄り道しながら王都に戻る。

 そうしてかき集めた”(アートルム)”を、王都内の前とは違う場所に仕掛けて行く。


 その後、ウーちゃんから”(アートルム)”を譲ってもらうために、一度七公国連邦に戻ることにした。

 そのため”(イーグニス)”は、一旦サーベンジールへと向かう。


 サーベンジールの森の中には、すっごい昔の遺跡があり、それを使えばあっという間に遠くに行ける。

 ただし、動かせる遺跡はそこまで多くない。

 もう動かなくなっちゃった遺跡はいっぱいあるけど。


 動かなくなっちゃった遺跡でも、”(ポテスタース)”は作られているらしい。

 うーん、よく分からない。


 動かせる遺跡は、エックトレームと七公国連邦に一つずつ。

 アム・タスト通商連合に二つ、そして帝国に三つだ。

 これらの遺跡間は、”(ポテスタース)”を操作することで一っ飛びできる。

 なんだけど……。


「ありー?」


 遺跡を使って七公国連邦まで行き、ウーちゃんから”(アートルム)”を譲ってもらった。

 ウーちゃんには交換条件を出されちゃったけど、簡単簡単。

 しかし、七公国連邦に来てる間に戦争が始ってしまい、急いでエックトレームに戻ろうとしたら、なぜか遺跡が動かなくなった。


「何でー?」


 七公国連邦の遺跡は普通に動いてる。

 もしかして、エックトレームの遺跡に何かあった?


「うわー、どうしよー。」


 入国の検問は、まあ何とでもなる。

 偽造の書類があるし、別に検問以外の場所から強行突破してもいいのだから。

 でも、移動が面倒くさい。

 七公国連邦と王都イストアは遠い。


 それなら、一旦アム・タスト通商連合に飛んでから行く方が、近い?


「どっちもどっちかなー?」


 それでも、サーベンジールの遺跡を確認してくるなら、通商連合に飛んでから向かった方が手間は省けるだろう。


「もうー、面倒くさいなー。」


 そう愚痴を零しながら、”(イーグニス)”は遺跡間を移動した。







 そうして通商連合経由でサーベンジールの森の中の遺跡までやって来て、”(イーグニス)”は変な顔になる。


「やっぱり壊れてるねー。」


 多頭蛇(ヒュドラ)の死骸がいくつもある。

 そして、半人半蛇(ナーガ)の死骸もゴロゴロある。

 というか、どう見ても戦闘があったと思しき状況。

 どうやら、その戦闘で遺跡に何か致命的なダメージがいってしまったらしい。

 まあ、元々動くのが不思議なぐらいボロボロの遺跡ではあったが……。


「んー?」


 しかし、普段はもっと奥にいるはずの魔物がうじゃうじゃ出てきたのは、石化して転がってる残骸たちのせいだろうか?

 おそらくエックトレームの騎士と思われる石の残骸。

 すべて、それなりに魔物に食われている。


多頭蛇(ヒュドラ)たちを()ったのはー、こいつらー?」


 剣で斬った跡がある。

 ただ、大半は斬るというよりは、力任せに何かで潰して回った感じだが。


「アーちゃんでも直せないかなー?」


 アーちゃんは、遺跡についてすごく詳しい。

 どのくらい詳しいかと言うと、聞いてもちっとも分からないくらい詳しいのだ。

 それでも、さすがに壊れた遺跡は直せないか。


「がくー……。」


 これからは、とにかく移動が面倒臭くなる。


「あ、でもー。」


 移動のためには、通商連合に行く必要がある。

 そして、通商連合には美味しいお店がいっぱい。


「そんなに、悪くないかもー?」


 これまでも、ちょこちょこ通商連合には行っていた。

 時々”(アクウァ)”に見つかって、お小言を言われていたのだ。

 あまり持ち場を離れるな、と。


「仕方ないよねー。 移動のためだもんねー?」


 これからは、堂々と言い訳ができる。


「うんー。 いいねー。」


 ”(イーグニス)”は上機嫌になり、軽い足取りで森の外に向かって歩き出した。







 そうして、王国のいくつかの場所に”(アートルム)”を仕掛け直し、”(イーグニス)”は王都に戻ってきた。


「あー、もうー。 へとへとー……。」


 以前の身体ならこのくらいの移動は平気だったが、この身体は体力が無さ過ぎる。

 ”(イーグニス)”は明るい雰囲気の喫茶店に入り、ケーキやタルトを五つと紅茶を注文した。

 この身体は食べられる量も少なく、中々難儀している。

 もっといっぱい食べたいのに……。


「いただきまーす。 あむ……。」


 すぐに届いた、クリームたっぷりのケーキを頬張る。

 ”(イーグニス)”の表情が「ほわわ~ん」となった。


「んー、美味しいー。 九十五点ー。」


 これは中々の高得点のお店だ。

 このレベルのお店は通商連合でも滅多にない。


「いいお店見っけー。」


 これは、しばらく通うことになりそうだ。


 そうして、しばらくケーキと紅茶を堪能し、一息つく。

 ここのところ、ばたばたと忙しく動き回る必要があり、あんまりゆっくり考える時間が取れなかった。

 と言っても、”(イーグニス)”が考えることは二つだけ。


 ”(イーグニス)”を首ちょんぱした騎士を、首ちょんぱすること。

 そして、王都の”(アートルム)”がなぜ無くなってしまったのか。


「テーちゃんに聞けばー、教えてくれるかなー?」


 あの騎士は、テーちゃんの知り合いのようだった。

 そして、”(アートルム)”のことを知っているのもテーちゃんだ。


「うん、テーちゃんを”神の子(フィリウス・デイ)”にしちゃおうー。」


 そうだ。

 それがいい。

 そうしたら、きっとあの騎士のことも教えてくれる。

 ”(アートルム)”をどうにかした奴も、一緒に探してくれるだろう。


「上手くいったらー、【解呪(ディスペル)】使いも一緒にやっつけよー。」


 ”(イーグニス)”は、自らの素晴らしいアイディアにうんうんと頷く。

 エックトレームに現れたという【解呪(ディスペル)】使いがどこにいるか知らないが、テーちゃんが一緒に探してくれるだろう。


「早くしないとー、時間も足りないしー?」


 テーちゃんを”神の子(フィリウス・デイ)”にするにしても、”(イーグニス)”にできるのは()()()()を与えるところまで。

 あとは、ちょっとしたコツを教えてあげるくらいか。

 でも、きっとテーちゃんなら”神の子(フィリウス・デイ)”になってくれる。


「よーし、頑張って準備しちゃうぞー。」


 ”(イーグニス)”はにこにこしながら立ち上がると勘定を支払い、大通りを歩いて行った。





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― 新着の感想 ―
[一言] ここまではイーグニスがおマヌケな感じだったからミカ有利にたまたま動いてたけど、こっからはなんかマズそう イーグニス以外に気付かれたりしたら怖いし、そもそも神の子にしようとしてくるのもヤバそう…
[一言] 鬱フラグキター、叩き折ってヒロインズ幸せにしてやってくれー頼む御使い様ー
[良い点] イーちゃんのポンコツ具合と、苦労人アーちゃんの対比 ルーちゃんはケルニールスの同類で、策に溺れる無能リーダーっぽいですね [一言] ミカが意識外でルーちゃんの思惑を潰して回っている感じなの…
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