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86: 大陸会議

ゲンズ国の戦いが終わり、邪神の到来まで残り1ヶ月を切ったころ


ゲンズの末路を知った小国達は、王国と帝国に恭順を示してきた


これにより、歴史で初めて大陸すべての国の指導者が集まり、会議が開かれることになった


気球船より集められた指導者たちは、大陸中央部に位置するガンダルーへ訪れていた


「では、これより会議を始めさせていただきます」


議長として司会を務めるのは、アルストリア王国の宰相である


「皆様もご存知の通り、邪神の到来が残り1ヶ月を切っております」

「う、うむ。存じております」

「我が国も戦います」


「ありがとうございます。邪神とは英雄ハルト殿が戦いますので、我らは瘴気の影響を受けたモンスターや人間の対処を担当します」

「英雄ハルト殿が邪神と?」

「はい、通常の人間では神とは戦えませんので」


「我が国最強の騎士団であれば、邪神と言えども恐れるに足りず」

「そうですか…では、邪神の眷属を担当していただきましょう」

「眷属?」

「はい、情報によれば、邪神を支える神々がおりますので、そちらを担当してください」

「よ、良かろう…」


弱気を見せられないと、大きく出てしまった、ある小国の王は引っ込みがつかなくなってしまった


「他にも、眷属を担当していただける国があるのならば、お願いします」

「いや、我らは…」

「わ、我が国は…」


どの国も、尻込みをしてしまう


「では、皆様にはモンスターを担当していただくということで、よろしいですな?」

「賛成である」

「しょ、しょうがありませんな」

「も、モンスターはお任せてくだされ」


「次の議題ですが…」

「い、いや、ちょっと…」


誰もが邪神などという、恐ろしげな存在と戦いたいとは思っていなかった


「では、3大国とその周辺諸国は、それぞれの方角を担当するということで」


「「異議なし」」



北方から東に掛けてはアルストリア王国


南方を担当するのはゼクノス帝国


西方の担当はライゼンガー公国が担当する事に決まった


小国はそれぞれが位置する場所を担当する


「それから、ハルト殿率いる黒の傭兵団は、大陸各地での戦闘になると思いますので。この戦いに限り、自由に各国を移動できることとさせていただきます」

「問題ありません」

「多少の懸念はありますが、仕方ありませんね」

「どのみち、空から侵入されては、止めることなどできませんからな」


ハルト達は侵入した邪神及び眷属と戦うため、大陸中を移動しなければならない


そのため、許可を取っていては間に合わないのだ


「ハルト殿より、戦いののちに、気球船を提供して頂けるようになってます」

「なんと!?」

「気球船を!」


「皆様も乗られたと思いますが。移動はもちろん、物資の運搬でも非常に有用ですので対価としては十分かと思いますが?」

「もちろんですとも!」

「うむ、問題無い」


「今回、各国に5隻お貸ししますが、戦いの後は2隻をお譲り致します」

「王国と帝国は、すでにかなりの数を有しているようだが?」


公国の公王が疑問を投げ掛ける


「我らは早くからハルト殿に協力して、邪神に対する備えを始めておる。他の国が参加を決めていなかったので、優先的に作ってもらえたのは当然ではないか?」

「私もそう思いますね。共に戦った経験がある、我々が優先されるのは当然でしょう」

「ぐっ、それは…」


「早くから各国へは参加の要請をしていましたので、我々に何か落ち度があるとは思えませんが?」

「特に公国へは、参加を強く要請していたはずだが?」

「もちろん事情があるでしょうから、責めるわけではありませんが。我々が何かズルをしているような、言い方は気に入りませんな」


「そ、その様なことは言っていない」

「では、問題ないということで」

「わかった…」


何度も参加を渋っていたことで、公国も強くは言えなかった


「すまないが、質問してもいいだろうか?」

「なんでしょう?」

「バリスタやボーガンはどうなのだ?」

「そちらも、現在ハルト殿が制作を急いでおります」

「では、我々にも?」

「各国へ、1万ほどお渡しする予定です」

「ほう…」

「それはそれは…」


小国は兵器が手に入るとほくそ笑んでいたが…


「ただし」

「?」

「万が一、人類同士の戦いで使用された場合は、ハルト殿と敵対するものと思っていただきたい」

「それは…」

「死神の鎌が、我らに振り落とされるということですか…」

「モンスターに使う分には、もちろん構いません」


ハルトは悩んだが配る事にした


いずれ解析されて、量産されると思っていたので諦めたようだ


「できれば、この場で協定を結んでおきたいと思っております」

「協定ですか?」

「不可侵条約、並びに相互協力体制の協定です」


「うむ、賛成だ」

「我が国も賛成致します」

「モンスターがいなくなれば、各国の流通は劇的に増えるでしょうからな」

「戦争などしなくても十分に潤いますからな」


こうして、各国による不可侵条約が結ばれた



大陸を平和的に統一したこの不可侵条約は


のちに女神の名を取り、クローディア連合国として呼ばれる事になる集合体の基礎になった


最初はハルトの名前を使おうとしたが…猛反対にあったため、断念した事は記しておこう…


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